ロケットニュース24

米ケロッグの商品デザインが「人種差別的だ」と物議 / ネット民の意見は真っ二つに!

2017年10月31日

今もなお、社会に深く根づく人種差別。以前にロケットニュースで、「海外ダブの黒人女性が服を脱ぐと白人女性に変身する広告」が大炎上したニュースを、お伝えしたことがあった。

そして今度は、「米ケロッグの商品デザインが人種差別的だ」と非難の声が寄せられ、物議を醸している。しかし、どうやらネット民の意見は真っ二つに分かれているようなのだ。

・ケロッグの商品デザインが「人種差別的だ」と物議に

米ニュースサイト『Mashable』によると、物議を醸しているのはケロッグが発売したコーンフレークの箱だ。そのデザインにはトウモロコシの粒のイラストが施されていて、それぞれの粒が店内にある噴水で遊んだり、風船に乗ったりと思い思いのアクティビティに興じている。

ほとんどの粒のカラーは黄色で遊びまくっているのに対し、なぜか清掃員だけが少し違う容姿で色が茶色っぽい。黄色の粒が遊んでいるのに、茶色の粒だけがせっせと床掃除に励んでいるのだ。

・ケロッグは真摯に謝罪

そして、問題のデザインを見たTwitterユーザー、サラディン・アハメドさんがケロッグをタグ付けして、「どうして、茶色のトウモロコシの粒だけが清掃員なんだ!? 子供達に人種差別を教えているようなものだ」とアップして抗議。

この投稿に同社は無視したり弁解などせずに、直ちに「我が社は多種多様性を重視していて、不快感を与えるつもりはありませんでした。謝罪致します。デザインを替えて、すぐに店舗から回収します」と真摯に返信している。

・ネットユーザーの反応は真っ二つに!

ところが、サラディンさんの非難の声に対して、ネットユーザーの反応は真っ二つに分かれているようだ。それでは、どんな声が挙がっているのか以下に紹介しよう。

「オー・マイ・ガッド! トウモロコシに人種はないでしょ!?」
「もしかしたら、茶色いトウモロコシはオーナーで仕事をしているだけでは? 清掃会社を経営しているのかもしれないし」
「清掃員のトウモロコシだけが責任を持って仕事をしているし、服を着ていて笑顔じゃないか。尊敬するべきだ。他のはハイになっているみたいで無責任に見えるけどな」
「ケロッグへ:デザインを変更するという、単純だけど意義あることをしてくれてありがとう」
「塵も積もれば山となるだ。色んな意味において間違っている。正しいことをしてくれて嬉しく思う」

と、賛否両論の意見が飛び交っていたようだ。

筆者的には箱のデザインを見る限り、清掃員はトウモロコシではなく人間に見えるし、単にトウモロコシと区別するために色が違うだけのようにも思える。読者の皆様は、どう思われただろうか。

参照元:Twitter @saladinahmedMashable(英語)
執筆:Nekolas

▼こちらが問題になったコーンフレークの箱のデザイン
https://twitter.com/saladinahmed/status/922840667277135872

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