もともと赤の他人だった男女が夫婦となり、一緒に暮らして毎日顔を合わせていたら、ケンカをしたり衝突があって当然である。
ところが、なかには結婚生活に耐えきれずに逃げ出してしまう人も……。なんでも、ある男性は「妻に辛抱ならなかった……」との理由で、家族から姿を消して5年間も森に隠れていたと話題になっているのだ。
・息苦しい結婚生活に耐えられなくなり……
イギリスのホームレス緊急一時宿泊施設「Emmaus Greenwich:エマオ・グリーンウィッチ」のウェブサイトによると、妻に耐えられなくて5年間も森に隠れていたのは、英ファーンバラ出身のマルコム・アップルゲートさんだ。
25年も庭師として勤務している彼は仕事が大好きで、結婚後も勤めに精を出していたとのこと。しかし、彼の妻は頻繁に家を空ける夫に不満を示し、だんだんと夫をコントロールしようとする行動がエスカレートしていったのだとか。
・家出して森で5年間も暮らすことに
最初のうちは、妻の望みを叶えようと勤務時間を減らし、結婚生活を続けようと頑張っていたというマルコムさん。──ところが! ついに息苦しい結婚生活に耐えられなくなり、誰にも告げずに荷物をまとめて行方をくらませてしまったのである。
それから5年間にわたり、彼はロンドン郊外のキングストンの森でキャンプをしながら暮らしていたのだ。
・10年間も音信不通だった家族と再会!
その後もキャンプ生活を送りながら、庭師の仕事を続けていたマルコムさん。しかしある時、前述の施設「エマオ・グリーンウィッチ」の噂を耳にして、身を寄せるようになったのだという。
こうして、家出してから10年の月日が経った時に、施設職員に勧められて彼は姉妹と連絡を取ることに。マルコムさんが死んだものと思っていた姉妹は、涙ながらに再会を喜んでいたそうだ。めでたし、めでたし……。いいや、待て待て待て!
いくら耐えられなくなったとしても、やはり話し合いもせずに家出するのはどうかと筆者は思う。ところが、離婚経験のある男性にも意見を聞いてみたところ、彼は遠い空を見つめながら「わかる……。マルコムさんの気持ち、わかる……」と深く頷いていた。
いずれにしても、「夫を過剰にコントロールしようとすると逃げられることもある」という教訓は、覚えておいて損はない。姉妹とは再会を果たしたマルコムさんが、その後に妻とも連絡を取り、きちんと関係を清算したのかどうかも気になるところだ。
参照元:Facebook @Emmaus Greenwich、Emmaus Greenwich(英語)
執筆:Nekolas