コンマ数秒の世界で勝負が繰り広げられる野球では、気がついたら次のことが起きている。観戦していてファウルボールが飛んでくれば、客席ギリギリに捕球しようとした選手が突っ込んでくることだってあるだろう。
観客と選手の距離が近いメジャーリーグでは、全速力で選手が観客席に突っ込むこともしばしば。先日、行われた「カブス vs カージナルス」の試合でも遊撃手が全力プレー。ファウルボールを捕球しようとして、観客の食事(ナチョス)をオシャカにしてしまった。
・選手自らデリバリー
しかし、「残念でした」で終わらないのが今回の話。粋な計らいをしたのは、カブスのラッセル選手だ。MLBの公式 Instagram が公開した動画の流れを簡潔に表すと次のようになる。
三塁側の客席ギリギリにボールが飛ぶ → ラッセル選手が客席にダイブ → 選手と接触した男性のナチョスがオシャカ → イニング間でラッセル選手が新しいナチョスをプレゼント → 記念撮影もOK!
……といったように、ラッセル選手は食事をオシャカにしたことを申し訳なく思ったのだろうか。なんと自らデリバリーサービスをする神対応で客席に歩み寄ったのだ。しかも、写真も一緒に撮影と大サービス。きっと男性はナチョスに感謝したことだろう。
・神対応が伝播
そして神対応は二度続いた。この男性はツイてる日だったようで、後ほどファウルボールが目の前に飛んでくる。無事にキャッチしてホクホク……と思いきや、子どもにプレゼント。幸せのおすそ分けをする神対応をしたのであった。
パッと見た感じ強面だが、笑顔ににじみ出る人の良さが印象的なこの男性。子どもにボールをプレゼントするあたり、優しさが伝わってくる。順番こそ逆だったが、いいことをしたら自分に返ってくるものである。