しょんぼりだよ。しょんぼり。たとえば、「●月●日にパーティーします。みんな来てね\(^O^)/」って誘いがあったとするじゃん。「行く行く!」って手を挙げるじゃん。そしたら「お前だけはダメ」って言われたら……どう思う? しょんぼりんこだろ。

先日、それに近いことがあったんだよ。オレ(羽鳥)も大人だから、相手がどこの誰とはズバリ書かないけども、とある宗教団体さ。かなり有名な団体よ。その団体が、ド派手なイベントをやるって耳にしてさ、すぐにWebで応募したんだ。そしたら……

・オレは絶対ウソつかない

ちなみにこういう時、オレは正々堂々と本名で応募するようにしてる。別にコソコソする必要はない。んで、応募してから約2日後。やっと団体側からメールが届いた。意訳すると、こんな感じだった。

「羽鳥様。イベントの申込みを確認したよ。でも一応言っておくと、取材目的で来るのは禁止だからね。

会場内で撮影したものとかイベントの内容をネットとか紙媒体で公開することはまず禁止。イベント中だけじゃなく、イベント後に録音・録画・撮影するのも禁止ね。

この約束を守れるんだったら、「守れる」って書いたメールを●月●日までに送ってちょ。そのメールを見て、あらためてイベント参加の可否を判断するから。期日までにメールがなかったら、不参加ってことで判断するんでヨロシク」

──みたいな。オイオイまじかよ。なんだよなんだよ、つめてえなぁ……って。

だってさ、そもそもオレは、ひとことも取材だなんて言ってないんだぜ? あくまでも一般市民として応募したの。それなのにコレ。2段階、3段階で参加の可否を判断するとは……サッカー日本代表・長友佑都ばりの徹底マーク、鉄壁のディフェンスだよ。

でもまあ、たしかに「来るな」って気持ちも理解できる。過去に面白い記事を書いたことがある。でもオレ、別に悪いこと書いてないのに。ツッコまれるのも嫌だから、絶対に間違いのない「事実だけ」を書いたのに。オレは仲間じゃないけど敵でもないのに!

でも相手が「来ないで……」と言うなら仕方ない。素直に羽鳥は引き下がる。そのイベントに羽鳥が行ったら、どうせ記事にするだろうから、もう羽鳥はあきらめる!

ということで、オレの別名義、漫画家としてのペンネーム「マミヤキョウシロウ」で再び応募してみることにしたんだ。なにせマミヤは漫画家だから、写真撮影なんてせずとも描写は可能。羽鳥は行けない。でもマミヤなら……って淡い期待があったのね。

電話番号も住所も、羽鳥のものとは違うけど、ちゃんとしたもので正々堂々と応募した。ペンネームだけど、確定申告時の屋号でもあるからウソじゃない。たのむ、オレの熱意をわかってくれ……って気持ちだった。そしたら、やっぱり応募から2日して、

「マミヤ様。イベントの申込みを確認したよ。当日は顔写真付きの身分証明書で名前と住所を確認するけど、もしも情報が違ったら入場できないからヨロシクね。

そうならないためにも、もう一度、マミヤさんが応募した情報が正しいのか確認してもらって、「まちがいない」みたいな返信を●月●日までに送ってちょ。そのメールを見て、あらためてイベント参加の可否を判断するから」

──って、羽鳥の時とは全く違う文章で送ってきたんだ。しかも今回は、そっけない。気のせいかもしれないけれど、文面から「またこいつかよ……」感が漂ってた。

超デカいイベントなのに、わざわざ来場者ひとりひとり、まるで空港の入国審査ばりに「顔写真付きの身分証明書」で情報確認するなんて物理的に可能なのかよ……なんて思ったりもするけど、そう言われちまったらマミヤでの潜入も断念せざるを得ない。

まあそんな感じで、オレは潔くイベント参加をあきらめた。心底しょんぼりしたよ。

団体の会員じゃなくてもOKって言ってたのに、オレは別に悪さしようとなんて思ってないのに、単に「事実」と「感じたこと」を書くだけなのに、それすら封じてくるとは、オレ、本当に嫌われてるんだろうな……って悟ったんだ。悟りの境地に達したよ。

執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.