お腹が空いて力が出ない。なんてことにならないためにも大切なのが朝食の存在だ。朝をしっかり食べれば1日が充実……ではあるものの、これがなかなかどうして難しい。朝の忙しい時間に追われていると、食べる暇さえないことだってあるし、外食メインの暮らしなら簡単なもので済まそうとするからだ。って、私(筆者)のことだ。
そんなある日、私がコンビニの朝ごはんを無限ループするのもさすがに飽きてきたなぁ……と思っていたところ、「やよい軒の朝食は良いよ」という話を耳にした。内心、松屋の「ソーセージエッグ定食」よりも最強の朝食なんてあるの? とも思ったが、確かめてみる価値はあり。なにせ、安定感に定評のあるやよい軒だから期待ができる!
・朝定食もご飯おかわりOK
やよい軒といえば、ご存知の通り「ほっともっと」でも有名なプレナスが運営する定食屋さんだ。いつ何時でもおいしい味を提供してくれるだけに、ランチでよく利用する人も多いのではないだろうか。調査のため朝にお店へ行ってみると、お客さんはさすがに少なめ。ちなみに、一部の店舗限定で提供されているという朝食は3種類だった。
販売時間は朝5時(店舗によっては開店時間)から11時までと割と長めの時間設定。とりあえず券売機でご飯がおかわりし放題ということを確認した時点で、すでに元を取ったようなものである。言ってみれば “勝ち戦” の朝食なのは間違いない。
・安さ重視の納豆定食
あとはどれだけいいのか確かめるだけ……てことで全種類食べてみた。まずは値段が370円と1番リーズナブルな「納豆朝食」から紹介していこう。お盆に乗っていたのは、ご飯・味噌汁・納豆・卵・豆腐・海苔。非常にシンプルではあるものの、どれも朝に欠かせない品だった。
他の外食チェーン店の激安朝定食と比べたら、少しばかり高いと思うかもしれない。だが、食べてみると味の良さはやよい軒に軍配が上がる。似たような朝食はどこにでもあるが、ひとつひとつの味が違うのだ。特に味噌汁が優秀で、味重視ならやよい軒一択で決まりだろう。
わかりやすくその優秀さを野球に例えるなら、納豆定食はオールラウンダーな選手たちが揃ったバランスのいいチームという感じ。走攻守をそつなくこなす精鋭たちが集められた印象で平均値が高い。値段(年俸)を抑えつつも、バランスのいい編成はまるで広島東洋カープである。
・若者向けの目玉焼朝食
続いては、3種類あるうち中間に位置する目玉焼朝食。値段は460円と最安の納豆朝食に比べると90円アップするが、それ相応に味もアップしていた。構成はこれまで個人的に最強だった松屋の「ソーセージエッグ定食」と似ていたが、ここも味の差は歴然だ。
また、食べ放題の漬物があることも考えると、やはりやよい軒の良さを感じずにはいられない。若者が好みそうなラインナップが460円でおいしく提供されるのはなかなかなく、これまた野球ならば、ファンサービスが充実している横浜DeNAベイスターズといったところか。
・隙がなくパーフェクトな銀鮭朝食
そして最後は、もっとも値段が高い銀鮭朝食。結論から言えば、これがマジで最強だった。値段が530円とワンコインを越えてしまうものの、それでも500円ちょいでおいしい朝定食を提供してくれるあたり、サービス精神をビシバシと感じることができる。そしてその味がまたハンパない。
ダメな魚はパサパサしていたりするが、やよい軒の銀鮭は一口食べただけでもおいしさが口の中に広がっていく。すべてにおいて合格点で文句なし。またまた野球に例えるなら福岡ソフトバンクホークスがしっくりくるか。戦力(味)の差に他のチェーン(球団)は、戦う前から戦意喪失してしまうレベルだった。
・優秀すぎたやよい軒の朝定食
すでに「やよい軒の朝食が良い」と知っている人は多いかもだが、知らない人は意外といい情報ではないだろうか。また、やよい軒の朝定食は十六穀米が選べ、ちょっとした一品メニューも頼むことができるのもグッド。朝の出費を抑えつつおいしい定食を食べたいという人はぜひ参考にしてみて欲しい。
Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.
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