サッカーの試合において、できるだけ見たくないシーンが自陣にゴールを決めてしまう「オウンゴール」である。別名・自殺点。その名の通り、自分で自分の首を締めるゴールだけに、見ている方まで辛くなってしまう光景だからだ。
しかしながら、オウンゴールは時として切なさを凌駕する美学が生まれてしまうもので、世界のサッカーファンが熱視線を送る「芸術的オウンゴール」さえ存在する。そして先日、スイスで誕生したのもそのひとつ。これまた美しすぎる失点だと話題になっている。
・スイスで生まれたオウンゴール
そのオウンゴールが炸裂したのは、ピュリーフットボール(赤)vs FCルナン(白)の試合でのこと。はたしてどのようにしてオウンゴールは決まったのか。まずは簡潔に文章で説明すると……
赤のDFがクロスボールを処理 → コントロールミスでボールが浮く → 焦った彼はオーバーヘッドキックでクリア → 蹴ったボールは自陣に向かって一直線 → ズドンと決まってオウンゴールで痛恨の失点
……といった流れだ。ピュリーフットボールは、1−2の状態から痛すぎる1点を相手に献上してしまうことになった。しかし、前述したようにあまりに美しすぎたのが、今回のオウンゴールでもあったのだ。
・ユダが嫉妬するレベルの美しさ
というのも、実際に YouTube に公開された動画「Defender scores stunning overhead kick … own goal – video」を再生すると……う、美しい!! もはや狙ってもできないような難易度の高いスーパーゴールが炸裂しており、思わず見とれてしまう。これには『北斗の拳』のユダも嫉妬確実。きっと心を奪われることだろう。
・オウンゴールするも勝利
詳細は動画でチェックしていただきたいが、数年に一度あるかどうかの「芸術的オウンゴール」だということは約束しよう。ちなみに試合は、オウンゴールで点差を広げられたピュリーフットボールだが、最終的には3−3に追いつきタイムアップ。PK戦にもつれ込んだ結果、4−3で勝利している。オウンゴールが致命傷にならず幸いだ。
参照元:YouTube、BENCH WARMERS(英語)
執筆:原田たかし