・【実録】ネットで彼女募集したら「髪の毛の束」が届いた上「女が突撃してきた」ので一緒に映画に行ってみた!(その3)


桐子さんとの映画デート……やはり紳士たるもの、ここはしっかりリードしていきたい。だが、経験不足すぎてどの映画を見るのかが決められなかった

そこで、姉妹サイトPouchの女性ライター陣に映画デートで失敗したジャンルを聞いてみたところ、「小難しい映画」という答えが返ってきた。見るのに知識が必要なものはキツイのだとか。

というわけで、『君の名は。』を見ることに。桐子さんがアニメを見るかどうかわからないが、悩んだ末、ベタで行くことにした。正面突破である。あと、女子とアニメ映画を見るのが夢でした。すみません。そして迎えた当日──。

仕事終わりの19時に映画館に向かう私。まだ何も起こっていないのにこのウキウキした気分は何だ。桐子さんもう来てるかな……ひょっとして、待たせちゃってるかな? あっ、いたーーーーーーーーー

映画館と女の子は絵になる。ポップコーンとか買っちゃったりしてみた。ヤダ、キャラメル味おいしーい! 桐子もどう? 心がてんやわんやすぎた。『君の名は。』の内容については、背景がキレイだったことと、三葉のコケ方がヤヴァイくらい痛そうだったことくらいしか覚えていない。

しかし、こうして会話をしていると、桐子さんは限りなく普通の女子に見える。狂気も武士っぽい素振りも感じない。そんな彼女がどうして「髪の毛の束」で果たし状なのか。打ち解けてきたところでさりげなく聞いてみた。

原桐子「応募するキッカケは、友達から『やってみなよ』って言われたからです。そういうキッカケもあるのかなって思って。でも、迷ってたら遅くなっちゃって……。早く届けなきゃいけないからポストに直接入れました」

──なんで「髪の毛の束」で果たし状……?

原桐子「果たし状は、ロケットニュース24に送るなら、これくらいのインパクトが必要かなって。調べながら書きました! でも、何か足りない気がしてたんです。そんな時に、美容室に行って床に落ちてる髪を見て『コレだー!』って(笑) 美容師さんに集めてもらいました」

桐子さんは全く武士ではなかった。そして、病的な狂気とも無縁のようである。ただ、ちょっと変わった人だったことは追記しておきたい。しかし、もはやそんなことはどうでもいいことかもしれない。大事なのは、桐子さんの突撃が私の心を揺り動かしたということなのだから。というわけで、告ってみた。付き合って。

原桐子「うーん、考えさせて」

──サラッと身をかわされましたとさ(泣) ~『ネットで彼女募集』シリーズ完~

Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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