みなさん、デートはしていますか? 緊張しつつも素敵なあのコ(あの人)と一緒に過ごせる特別な時間。「自分のことをどう思ってるんだろう?」……なんて甘酸っぱくていいですねぇ。胸がキュルルンですねぇ。あー! デートしてえなぁぁぁあああ!!
……なんてことはさておき、こんな経験はないだろうか? 「ドライブデート中に屁みたいなニオイがただよって来て死ぬほど気まずくなった経験」だ。おそらく、多くの人に訪れたであろうこの試練。神様……もうおやめになって下さい……!
・男性はキメるつもり
まず前提に付いてだが、今回は「まだお付き合いしていない男女」としよう。熟年カップルの場合、真偽はともかく「オナラしたでしょ!」の一発で片付いてしまうので対象外。あくまで、指先が触れるだけでドキドキしてしまうような “桃色片思い期” のカップルのケースである。
そもそも、男性視点から見た場合、ドライブデートは “キメに行く” ことが多い。車中という狭い空間で過ごすことは、あのコとの距離をグッと縮めるチャンスだし、終電時間がないこともポイントだ。
おそらく、好かれるために音楽やドライブテクにも気を使う男性がほとんどだろう。いや、100%と言ってもいいかもしれない。初めてのドライブデートで男性は、普通の顔をしつつも心の中では「今夜、お前を落として見せる……!」と高ぶっているものなのだ。
──そこに降りかかるあの試練。そう、屁みたいなニオイである。なぜドライブデート中に限って、あいつはやって来るのだろうか? あの瞬間の気まずさは異常で、心の中では即座に “非常事態宣言” が発令される。
・異常な気まずさ
まずは心の中で「俺じゃない! 俺じゃないよ!!」と、必死に言い訳をする人が多いハズだ。しかも漂ってくるニオイは強烈な場合が多く、「このレベルはめっちゃ調子悪いときしか出ないよ……」というほどパワフル、つまり奥義級の強度を誇っているからタチが悪い。
さらに、会話を続けられればまだいいが、女性が無言になってしまったら最悪だ。「絶対に疑われてる! 絶対に疑われてるゥゥゥウウウウ!!」と疑心暗鬼になってしまう。ほんのちょっぴり「え……このコ?」とも思わなくもないが、とにかく自分への疑惑に頭がいっぱいになってしまうのだ。
おそらく神様は、
「お二方? もしあなたたちがお付き合いしたら、これよりイヤなこと、気まずいことがたくさんありますよ? それでも乗り越えられますか?」
……的なメッセージを発しているのだろう。事実、付き合いはじめたら「車中の屁のニオイ」なんかより大変なことは多くある。むしろ、屁なんて可愛いものだ。でも神様……その後の試練は何とか乗り越えますから、とりあえず初デート時くらいは、勘弁してもらえませんでしょうか?
執筆:P.K.サンジュン
イラスト:稲葉翔子
Photo:RocketNews24.
▼トボけた顔をしていても、男性はキメに来てる場合がほとんどだぞ。