北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が世界各国で国営レストランを展開しているのをご存知だろうか。国交がある国で開き、外貨獲得や情報収集などを行っていると言われている。
中国にも何軒か北朝鮮国営レストランがあるのだが、そのうちの1軒が上海の中心部にあるので潜入して来た。そこで働く北朝鮮の人にある質問をするために……。
・平壌レストラン
今回行ってきた北朝鮮国営レストランは上海の長寧区にある「平壌青柳館」。駅直結のビルに入っているレストランで近くにはシェラトンホテルや日本領事館がある。
レストラン内は明るく、日本人の利用者も多いためかメニューには日本語の記載もあった。ただ、メニューや店内の写真を撮ろうとすると店員から写真を撮るなと注意をされてしまった。
・ショー
北朝鮮国営レストランは毎日行われるショーが特色のひとつだ。料理を運んできてくれた店員さんが着替えて舞台に上がりショーを始めるのだ。朝鮮や中国の歌を歌ったり踊ったりマジックショーが行われるので見ていて飽きない。
ちなみにショーの最中は写真を撮っても注意されなかった。北朝鮮の文化を宣伝するという意味合いもあるのかもしれない。
・北朝鮮の料理
料理を注文する際、店員さんのオススメは高いものばかり。高級松茸や刺身などを勧められたが無難なものにしておいた。
個人的にキムチは韓国のキムチよりあっさりしていて好きだ。他の料理も美味しかったのだが、朝鮮人参を焼いたものはあまり人気がなかった。
・聞きたかったことを聞く
店員さんはもちろん北朝鮮の人だ。以前は胸にそれとわかるバッジをつけていたのだが、今回はつけていなかった。料理を持ってきてくれた瞬間が会話をするチャンス。私は中国語とジェスチャーを駆使して長年聞きたかったことを意を決して聞いてみた!
「北朝鮮にファミコンはありますか?」
そう、私は北朝鮮のゲーム事情を聞きたかったのである。マレーシアで起きたことや日本海に落ちた飛翔体やマサオさんのことなどは一切聞くつもりはなかった。
店員さんにテレビゲームのことを聞いてみたが「ない」という回答だった。しかしテレビゲームはないがアーケードの筐体のようなものは存在し、タブレットで遊ぶタイプのものがあるということを教えてくれた。
残念ながら据置型ゲーム機は北朝鮮にないようだが、それは店員さんたちが暮らしていた環境になかっただけかもしれない。またチャンスがあれば北朝鮮のゲーム事情を調べたいと思う。
Report:麟閣
Photo:RocketNews24.
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