アフリカ大陸の北西端に位置する、エキゾチックで神秘的な雰囲気が漂う国「モロッコ」。様々な人種が行き交うエネルギッシュな市場や迷路のような旧市街、世界最大のサハラ砂漠はもちろん有名だが、多くの芸術家が愛する小さな港町エッサウィラはあまり知られていない。
なんでも大西洋に面した芸術の街は、モロッコの人々が新婚旅行先に選ぶほど美しく洗練されているという。旅人だけでなく、国民にとっても憧れの街というなら行ってみたい……ということで、筆者もモロッコ滞在中に訪れてみたところ、もう完全に魅了されてしまったわけなのだ。
・美しい青と白の街
国内屈指の観光都市マラケシュから、バスに揺られること約3時間。美しい青と白の港町、エッサウィラに到着である。どうやら2001年に旧市街(メディナ)が世界遺産に登録されたそうだが、パッと街を眺めただけで「こりゃ登録するわ」と納得できる街並みであった。
空と海のブルーに映える白壁の建物はとても爽やか。細い路地へ入ればカラフルな絨毯や食器、野菜や香辛料までもが芸術作品のように美しく並んでいて気分が上がる。治安も良く、客引きをされることも一切ないので、安心して街歩きを楽しめるのである。
・何を食べてもフレッシュ
朝食は市場で野菜と産みたての卵を買い、オリーブオイルもゲットしてから、調理をしてくれるお店へGO。地元のオジサンが、パパッと数分でモロッコ名物のヘルシーなタジン鍋を作ってくれる。自分で食材を選ぶから楽しい上に超ウマい。とにかく何を食べてもフレッシュで美味しいのだ!
また、エッサウィラといえば海の幸も有名。魚市場で新鮮な魚を購入してから、その場ですぐに焼いて食べることも可能だ。レモンをかけて手で食べるのが地元流で激ウマ。食後には、オレンジやレモンをギュギュッと絞ったジュースを一気飲み。なお、1杯約100円である。ウマくて安い!
・多くのアーティストに愛された街
ちなみに毎年6月には、グナワフェスティバルというアフリカン音楽の祭典も開催され、世界中からエッサウィラに人が集まるとのこと。古くから多くのアーティストを魅了した港町には、ジミ・ヘンドリックスやボブ・マーリーも訪れたという。
大西洋に沈む夕日もなんだかやたらとロマンチックで、生演奏もダンスも超クール。さらにはモロッコ産のワインも実は美味しいと評判だったりする。たったの数日間でも、多くの旅人が心を奪われた理由がわかった気がした。
最近では、モロッコも海外旅行先として人気があるので、機会があればぜひエッサウィラもチェックしてみてほしい。芸術の街で、きっとステキな思い出を作ることができるだろう。
Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
▼エッサウィラの街並み
▼野菜や香辛料を好きなように選ぶ
▼調理をしてくれたオジサン
▼オレンジとレモンを絞ったジュース
▼新鮮な魚も食べられる
▼レストランでも調理してもらった
▼宿もオシャレ
▼夕方以降も美しい