ネットで音楽を世界へ発信できる最近でも、日本人ミュージシャンが世界的成功を収める例はほとんどない。だが、YouTubeさえ存在しなかった1994年に海外進出を果たし、ロックの本場・アメリカでその実力を認められた日本人バンドがいる。「ギターウルフ」だ。その歩みはまさに伝説であり、活動は多くのバンドマンの夢であり続ける。
2017年1月25日、ギターウルフがベーシストを募集していることに気づいた私(中澤)は、ベースを弾いたことがないにもかかわらず応募した。私の全てを手紙にぶつけたその応募が、驚くべき展開を迎えたためお伝えしたい。なんと、ギターウルフのヴォーカル&ギターのセイジさんから私宛てに応援の手紙が届いたのだ!
・世界のギターウルフがベース募集
北米ツアーなども精力的に行ってきたギターウルフ。そのベーシストになりたい者は日本人だけではないだろう。しかも、ギターウルフは、ミュージシャンにもファンを多く持つバンドである。募集をかけた際の応募の数も相当な量だったに違いない。
・直筆での手紙
そんな中、ギターウルフの所属レーベルから、主張の強い筆文字で「中澤星児様」と書かれた封筒が届いたのである。こ、これは!? さっそく、封筒を開けて中を確認してみたところ、手紙の内容は下記の通りだった。
「今回は応募ありがとう。思いの込もった志望動機しっかり読ませてもらいました。しかし君を選ぶ事ができなかった。
本当に申し訳ない。
『何も変えられなかった』と認めるのはまだ早い。中澤君の人生が輝くのはこれからだ!! 応援してます。ギターウルフセイジ」
──最初に手紙を開いた時、飛び込んで来たのは「本当に申し訳ない」の文字。グラサンだけではロック成分が足りなかったか……。そこでくじけそうになったのだが、内容を読んでみると、セイジさんがちゃんと私の想いを受け止めた上でこの返事を書いてくれたことが伝わってきた。私という人間がいることがギターウルフの力になれたなら、それだけでもう満足である。
・応援されてしまった
さらに最後には「応援してます」というメッセージまで。マジかよ。ギターウルフに応援されるってマジヤバくね? 俺、輝くよ! セイジさん!! 感極まってしまったので、セイジさんに「応援してくれてありがとう」というお返事を書いてみた。
・お手紙に対する返事
「直筆での返事ありがとうございます。ちゃんと読んで受け止めてもらえて
嬉しいです。
さらに応援まで……
輝けるように頑張ります。中澤星児」
──なんか文通してるような気分になったが、私の本当の気持ちだ。なお、ギターウルフのHPを見てみると「ベース募集」は締め切られたようだ。きっとロックな人が見つかったと思われる。次はどんなベースウルフがギターウルフの音楽を彩るのか楽しみだ。WOLF ROCK is not dead!
参照元:ギターウルフ
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼落ちちゃったけど、直筆の手紙をくれただけでうれしい
▼神棚に飾っておこう