近頃は、前もって墓石を購入したり葬儀のために積み立てをしたり、終活をする人が増えているという。自分がこの世を去る時に、どういう形で終わりたいか選択しておけば、残された家族もどんな式にするべきなのか悩まなくて済むだろう。
そして、終活するかのごとく父親に「ヴァイキング風のお葬式をしてほしい」と言い残された娘が手作りで船を制作し、「父への想いを込めた儀式が美しい」とネットで涙を誘っているのである。
・‟ヴァイキング風のお葬式をしてほしい” との父親の遺言
父親が残した「ヴァイキング風のお葬式をしてほしい」との望みを叶えるため、手作りで船を作り上げたのは、海外掲示板サイトRedditのユーザー ‟ILoveToads” さんだ。ハンドルネームにちなんで、彼女をトードさんと呼ぶことにしよう。
北欧のヴァイキングは愛する者が亡くなった際、船に遺灰や遺品を乗せ、火をつけて燃やすことがあったのだという。そこで、父親が大のワイン好きだったことから、彼女はワインに関する物を使ってヴァイキング風の船を作ることにしたのだ。
・ヴァイキングスタイルの船が素敵!
トードさんは、艇体と糸など必要な物をクラフトショップで購入し、その他はワインコルクとワインが入っていた箱を使用。45センチほどの大きさの船は、ドラゴンをモデルにしたと思われるデザインとダークな色が特徴的で、ヴァイキングの勇ましさが伝わってくるような仕上がりになっている。
そして彼女は、月夜に遺灰を乗せた船を自宅の敷地内にある湖に浮かべ、火を灯したのだ。
・月夜をバックに燃え盛る船が幻想的!!
その様子を捉えた画像を見ると、湖面に反射する月光と燃え盛る炎のコントラストが幻想的で、まるで絵画のような美しさである。船は数時間にわたって燃え続け、トードさんの父親は、生前に望んでいた通りに弔われて本望だったのではないだろうか。
筆者はお墓に入るのではなく、思い入れのある場所で遺灰を撒いてもらおうかと考えていることもあり、まだまだ先のことだが、その時期になったら終活することを考えている。
参照元:Reddit、boredpanda(英語)
執筆:Nekolas
▼父親のために娘が作ったヴァイキングスタイルの船はこちら