○カ月先まで予約の取れない店。予約が取れないなら、行けないじゃないか! そんなお店、こっちから願い下げだ!! 私(佐藤)は行きたいと思った時に行ける店の方が断然好きである。しかしながら、「1人空きが出来たから、行く?」と言われると、断ったりはしない。
吉祥寺の肉山も、たまたまそんな感じで誘いを受けて行くことになった。予約の取れない店? お高くとまってんじゃないよ! と思っていたのだが、実際に行ってみると……。また来ます! 数カ月先になっても絶対来ます!! 肉山サイコーッ! となって帰ることになった。なぜなのか……。
・友人の誘い
吉祥寺の店舗は以前、当編集部のP.K.サンジュンがレポートしている。予約7カ月待ちだったと聞いて驚き、自分は行くことがないと思っていたのだ。ところが2016年末に友人に誘いを受け、1月某日についにその敷居をまたぐこととなった。
・粛々と調理
行くまでに私が抱いていたお店のイメージは、常に満席でスタッフが駆けずり回っているというものだった。だが、実際に行ってみると、たしかに予約で満席なのだが、スタッフは淡々と料理を提供している。別に慌てるような様子もなく、ただ粛々と調理し、それを客席に運ぶ。この繰り返しがおごそかに行われていたのである。
・完成された仕組み
なぜこんなにも、慌てることなく料理を回せるのか? その理由は簡単。食べ物のコースが1種類(5000円)しかない。それが昼は1回転(土日12時~)、夜は2回転(17時~と20時~)するだけ。料理内容も時間も決まっているから、満席でも慌てる理由なんかないのだ。半年先まで予約でいっぱいなので、仕入れに悩むこともない。とても完成された仕組みであるとわかり、かなり衝撃を受けてしまった。
むしろ慌てなければいけないのは、客の方だ。最初こそゆったりと肉のパテ、アスパラガスやエリンギなどの焼き野菜が出てくるものの、途中から怒涛の肉ラッシュが始まる!
お酒を飲みながらゆっくりおしゃべりもいいけど、油断すると卓上に肉が貯まっていく。
・怒涛の肉ラッシュ!
しかもどの肉も、いちいち旨い! 一切れ食べるごとに、身体を至福が駆け巡る。その余韻に浸っていたいところだが、食べ切らないうちに、また肉! 肉! 肉!
ウメェエエ! 一つひとつが全部ウマいッ!! じっくりゆっくりその味に浸りたいところだが、17時から始まったコースは約2時間半で終了。20時までに席を立たないと、次のお客さんが来てしまう。そうこうしている間に、シメの飯物。肉山定番のカレーか、たまごかけご飯をチョイスすることに。
友人によると、もしも肉が余っていたなら、それらをカレーに乗っけて食べるのが良いとのこと。そうか、その手があった! お肉食い切れなくても、ここからが第2回戦。牛ロースやシンシンの残りを集めて、肉山カレーの肉トッピング完成!!
・7カ月後でもまた来たい!!
ちなみに私は、ディーゼルとコラボしたカレーを食べたことがあったのだが、コラボカレーと肉山の本物カレーは全然違う! 肉の旨みをよりしっかりと味わうことができた。やっぱりどんな料理でも、本家に行かないとダメだなと改めて実感した次第である。
友人は今回の来店時に、次回の予約をしていた。次回お店に来られるのは、2017年8月とのこと。また7カ月後になるのだが、そこまで待ってでも来たい! と思える、肉ヘブンだった。食い切れないほどの旨い肉は、一度来店すればマジでトリコになる!
・今回訪問した店舗の情報
店名 肉山
住所 東京都武蔵野市吉祥寺北町1丁目1−20 藤野ビル
営業時間 17:00~(完全予約制)
定休日 なし
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
▼赤身のお肉も良かったが、個人的には豚ロース
▼牛肉のソーセージ
▼馬肉のカツも美味しゅうございました