2017年元日に、さだまさしさんが和風の『PPAP(Pen-Pineapple-Apple-Pen)』の動画を公開して話題となった。そのさらに上を行く“和テイスト” のPPAP動画が公開され、注目を集めている。
この動画は、国立劇場が制作したもので、気合い入りまくり! おごそかにもほどがあるッ!! 伝統芸能の無駄遣いに見えるんだけど……。
・伝統芸能の普及
国立劇場が公開した動画「PNSP(Pen-Nurisampo-Sampo-Pen)/国立劇場版PPAP [塗三方 ぬりさんほ゛う] 」の説明を見ると、次のような意図があるらしい。
「国立劇場版PPAPの動画を制作しました。邦楽、伝統芸能の普及に一役買えればという思いです」(動画の説明より引用)
・思い切った挑戦だった?
三味線2人に唄・笛・小鼓・大鼓・太鼓による演奏だ。たしかに邦楽・伝統芸能を広く知ってもらうきっかけにはなったと思うのだが、かなり思い切った挑戦だったのではないだろうか。ちなみに、歌詞に登場している「三方」とは、神事において用いられる木製の台のことである。色付けしたものを「塗三方」という。
・歴史的名曲なのでは
2016年のブレイク以来、さまざまなバージョンの「PPAP」が登場してきたのだが、ブームが落ち着いた今になって、まさか国立劇場が本気を出してアレンジ動画を公開するとは……。どんな音楽ジャンルのアレンジにも馴染む「PPAP」、もしかして歴史的な名曲なんじゃないのか?