もうすぐやって来る年末年始。仕事の方もいれば、何もせずにゴロゴロという方もいるだろう。そんな中、体を動かさなくても頭の中で考えたことが現実になるという、まるで夢のような実験が米国で成功した。
今回は、その驚くべき実験について動画とともにご紹介したい。どうやら人間の脳波でロボットを動かすことにチャレンジしたらしいのだが……果たして、世界が注目する実験内容とはいかに!
・考えるだけでロボットを動かす実験
動画を再生すると映し出されるのは、なにやら細かい部品のついた帽子を被った女性と、黒いロボットアーム、そして赤や黄色の四角い物体だ。──これは米国のミネソタ大学が行った、ある実験の風景である。
実験の内容は、64個の電極を埋め込んだキャップを装着し脳波を検出することで、ロボットアームを動かすというもの。簡単に言うと、「考えるだけでロボットを動かす」実験なのだ。そして、その実験の結果は……
・70%以上の確率で成功
な、なんと、8人の被験者が80%以上の確率でロボットアームで物を持ち上げられるようになり、70%以上の確率で物をテーブルから棚に移動することに成功したというではないか! スッゲェェェエエエーーー!!
このように “思考” だけでロボットアームを操作し、複雑な環境下で物体をつかむシステムは世界初だという。ロボットを安定して動かせるようになるまでにはある程度の訓練が必要になるようだが、それでも凄いことに変わりはない。
無表情で座る人間と、ゆっくり動くロボットアームだけが映る、なんとも冷静な歴史的瞬間をぜひ動画でご覧いただきたい。タッチパネルで操作するハイテク機器が主流となった今。次は、動画のように脳波で操作する時代がやってくるかもしれないぞ。
参照元:YouTube、University of Minnesota
執筆:K.ナガハシ