驚異のヒットを続ける『君の名は。』が、2016年11月28日にNHKの「クローズアップ現代」で特集されることが明らかになった。「トランプ大統領誕生」や「若年層の格差」など主に社会的な問題が中心のこの番組で、アニメの特集をやるのはまれなこと。まさに名実ともに「社会現象アニメ」と言えるだろう。
これはコメンテーターにもアニメ業界に精通した人物が出演するに違いない。社会現象アニメと言えば『新世紀エヴァンゲリオン』が有名なので、監督の庵野秀明さんとか来たら面白いだろうなあ。……と思いきや、出演者に記載されていた名前はマーティ・フリードマンだった。なんでマーティが!?
・マーティ・フリードマンとは
最近では、すっかり日本人と化しているマーティ・フリードマンを知っている人も多いだろう。ソバージュのロン毛で胡散臭い日本語を話す様子に、もしかしたら面白外国人と認識している人もいるかもしれない。
しかし実をいうと、彼はアメリカで伝説のスラッシュメタルバンド「メガデス」のギタリストとして名を馳せた人物である。私(中澤)は、マーティが日本語で笑いを取っているのをテレビで見る度に思う。「ギターを弾け! 刻め!!」と。
・マーティで大丈夫か?
確かに、マーティの日本への愛は半端ない。それは演歌から学んだという情念とコブシを感じさせるプレイスタイルにも表れているし、趣味は日本語の勉強ということからも伝わってくる。さらに「メガデスをB’zみたいにしたかった」なんていう逸話もあるくらいだから相当なものだ。
だがしかし、アニメについては『マリア様がみてる』が好きなただの日本アニメオタクの外国人である。特集のコメンテーターなんてできるのだろうか? 仕事を選べマーティ! スラッシュメタル4天王の一角だろ!! なお、ネットの声は以下の通りである。
・ネットの声
「なんでマーティーが」
「ギタリスト・日本遺産大使さんが何を語るんだ」
「むしろ過去の新海作品はなんでヒットしなかったんだろうか」
「メガヒット… …ギガでは?」
「『君の名は』はオワコン今は『この世界の片隅に』」
「マーティ そこでマリみての話題を出して来たらメガデスのアルバム買います」
「マーティ・フリードマンのウィキペディア見たらいろんな意味で凄いとしか……」
──やはりマーティに違和感を覚えている人が多かった。なお、本特集は、新海監督や関係者へのインタビューにデータ分析、さらには独自の試写会も開催してヒットの謎に迫る内容とのこと。はたしてマーティはどのようなコメントをするのか。そちらも要チェックだ。
参照元:NHK『クローズアップ現代』
執筆:中澤星児