みなさんは「痛車(いたしゃ)」をご存じだろうか? 自動車の車体に漫画やアニメ、ゲームなどの関連キャラクターを装飾した “痛い車” のことである。なるほど、いい歳してそんな車に乗るのは確かに痛いかもしれない。だがしかし……。
記者はかねてからこう思っていた。「痛車って本当に痛いのか? もっと痛く出来るのではないか?」と。そこで今回は、吐き気がするほどキモいおっさんをモチーフに、万人が認める『正真正銘の痛車』を製作してみたのでご覧いただきたい。
・痛くない痛車に物申す
漫画やアニメ、ゲームなどのキャラクター。確かに見る人から見れば、痛いことはよくわかる。だが一方で、かなりの人気があることは間違いなく「カッコいい!」と思う人もいるに違いない。果たしてそれを本当に「痛車」と呼んでいいのだろうか?
本当の痛車とは、誰が見ても目をそむけ、視界に入った瞬間に背筋が凍るような、おぞましい存在であるべきだ。そこで目を付けたのが……当編集部の佐藤である。というか、佐藤以外には考えられない。
・モデルは吐き気がするほどキモいおっさん
佐藤本人はどう思っているか知らないが、ガチの佐藤ファンなどこの世に1人も存在しないハズ。漫画やアニメのキャラクターとは違い、誰もが憧れない存在……それが佐藤だ。ネット上では「吐き気がするほど気持ち悪い」などと言われているから、モデルとしてはバッチリだろう。
幸いなことに、編集部には980円で購入したミニカがある。やるしかねえ……! というわけで今回、印刷会社・スピックバンスターが運営する「すぴっく工房」に制作を依頼。過去には初音ミクの痛車も手掛けた実績もある、確かな腕の持ち主たちだ。
まずはクルマの寸法を正確にはかり、その後デザインを作っていく。もちろん、今回のテーマは『正真正銘の痛車』なので、佐藤の過去の痛い写真がべースとなっている。デザインの打ち合わせだけでも約2カ月を費やし、徐々にリアル痛車の形が見えてきた……!
・リアルガチな痛車が爆誕!
そしていよいよ貼り付け作業を開始。職人さんたちが丁寧に丁寧に、佐藤がプリントされたシートを車に貼り付けていく。大人たちが手間暇かけて……汗水を垂らしながら……丸一日費やし……ここに『正真正銘の痛車』が完成した!
なんということでしょう! キモい!! これはキモいッ!! 立派にキモいィィィイイイ! 視界に入った瞬間の “見ちゃいけない感” は他の追随を許さず、間違っても乗りたくならない!! 世界よ……これが本当に本当のリアル痛車だ!
なお、佐藤は痛車プロジェクトが進行していることを1ミリも知らない。近日、本人にこの痛車をお披露目する予定だから、吐き気がするほどキモいおっさんと、リアル痛車のコラボに奇跡が起きる……かもしれない。
取材協力:すぴっく工房
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]