ロケットニュース24

全問解けたら地味にスゴイ! 校閲問題8連発

2016年11月9日

img_0436

2016年10月5日から放送が始まったドラマ『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』。石原さとみさん演じる主人公・河野悦子(略してコーエツ)が校閲部で奮闘するストーリーは、放送ごとに人気を集めている。このドラマがきっかけで「校閲」という仕事を知った人もいるのではないだろうか。

誤字や脱字、さらに事実確認のチェックをする「校閲部」。今回は、実際に校閲ガールがやっている仕事に挑戦してみよう。ルールはシンプル。8ある問題のうち、正しい文章がいくつあるか見抜けばいいだけだ。まずはサラッと問題を読んで欲しい。

【全問解けたら地味にスゴイ! 校閲問題8連発】

その1:今日は暇をもてあそんだ1日だった。

その2:彼は気の置ける友達。何でも相談できる。

その3:相手のひどい態度に私は怒り心頭に達した。

その4:口車を合わせて作戦を練る。

その5:イタズラをした子供たちは、クモを散らすように逃げていった。

その6:よかった。安心すると思わず笑顔がこぼれた。

その7:今週末は将棋を打つ予定だ。

その8:彼女は女手一人で子供を育て上げた。

この文章を見て、みなさんはどこか違和感はあっただろうか。正解への扉はすでにパカッパカッ! 半開きになって次ページで待っているので今すぐGOだ!

執筆:原田たかし
イラスト:稲葉翔子

【全問解けたら地味にスゴイ! 校閲問題8連発】その2

気になる答えは、まさかのすべて誤りである。つまりどの文章も間違いが存在しており、どれも正しいものではなかった。全問見抜けた人は地味にスゴイ! 間違えた人は、正解を見てハッとするかも!? 正解は次の通り!

その1:今日は暇をもてあそんだ1日だった。
「暇をもてあそぶ」が誤り。正しくは「暇を持て余す」。

その2:彼は気の置ける友達。何でも相談できる。
「気の置ける」が誤り。遠慮する必要がない場合は「気の置けない」が正解。意外とよくある間違い。

その3:相手のひどい態度に私は怒り心頭に達した。
「怒り心頭に達した」が誤り。正しくは「怒り心頭に発した」。こちらも意外と間違えて使われていることが多い。

その4:口車を合わせて作戦を練る。
「口車を合わせる」→「口裏を合わせる」

その5:イタズラをした子供たちはクモを散らすように逃げていった。
「クモを散らすように」→「クモの子を散らすように」

その6:よかった。安心すると思わず笑顔がこぼれた。
「笑顔がこぼれた」が誤り。「笑みがこぼれた」が正解。

その7:今週末は将棋を打つ予定だ。
将棋は「打つ」ではなく「指す」が正解。

その8:彼女は女手一人で子供を育て上げた。
「女手一人」→「女手一つ」

いかがだっただろうか。校閲部はこういった誤字や脱字をすべて見落とさず、完璧な文章を世に送り出している。ドラマ内では地味な職場とも表現されているが、出版社にとって校閲部は文章のスペシャリスト……いわば「最後の砦」なのだ。

執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

モバイルバージョンを終了