ロケットニュース24

【大麻栽培】鳥の餌「麻の実」を発芽させて逮捕された京都の男についてドラッグ事情通に話を聞いてみた

2016年11月6日

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このところ、大麻関連のニュースが続々と入ってきており、我がロケットニュース24がほこる正義のドラッグ事情通・ボブ麻亜礼(まあれい)氏は情報分析に大忙し。そしてまた……つい数日前、これまた見逃せない大麻関連のニュースが舞い込んできた!!

毎日新聞などによると、鳥の餌として販売されている「麻の実」から大麻を栽培した京都の男(31)が9月に大麻取締法違反(栽培)で逮捕されていたというのだ。

・今までとは一味違う奇跡の栽培

栽培で逮捕されるのは、よくある話。しかし、ボブ氏は「この1件は……これまでとは一味違う。例えるなら “ツチノコを焼いて食った” ってくらいのレベルだフガフガフガ」と鼻息荒い。いったい何が違うのか。さっそく話を聞いてみた。ボブさ〜ん!!

ボブ「スゴイ。ただただスゴイ。京都の男、マジで研究者顔負けのスゲエことをした! 鳥の餌として売られている『麻の実』を発芽させ、1本の大麻草を鉢に移して栽培し、新芽を摘み取って4〜5回も吸ったとは……お見事! あっぱれだ!!

──あっぱれダメでしょ!! 「喝」入れて下さいよ!

ボブ「おっと、その前に『麻の実』について説明しておこうか。その名の通り、麻の実ってのは大麻の種だ。どこでも簡単に手に入る。リスやハムスターの餌としても使われてて、脂肪分とタンパク質が豊富なのが特徴。つまるところ栄養源だ」

──動物だけじゃなくて、人間も麻の実を食べたりもしますよね?

ボブ「そうな。麻の実を使った料理なんてのも有名で、料理本もバリバリ出ている。ていうか、みんな絶対に食べてるよ。七味唐辛子に種みたいなのが入ってるだろ? あれがまさに麻の実だ。ちなみに、ケシの実も入っていたりするんだぜ」


──ケシといえば阿片(アヘン)の原材料……なのですが、それよりも事件について教えてください。

ボブ「とにかくスゴイ。奇跡の栽培といっても過言じゃない。まずな、麻の実を発芽させる成功率なんて、普通に考えたらゼロに等しいくらい低い。なぜなら、鳥の餌は発芽できないように加熱処理されているから。そんな中から発芽できる種を見つけるなんて、何万粒に1粒の世界なんじゃないの? さらに発芽ときたもんだ!!」

──そ、そんなに難易度が高かったのか!! このあとボブ氏は、さらに “どんだけスゴいことなのか” や “なぜ加熱処理されている(はず)の麻の実での栽培が可能だったのか” などについて、徹底的に語り尽くした。話の続きは次ページ(その2)へGO!!

参照元:毎日新聞
執筆:GO羽鳥
協力:ボブ麻亜礼

【大麻栽培】鳥の餌「麻の実」を発芽させて逮捕された京都の男についてドラッグ事情通に話を聞いてみた(その2)

──何万粒に1粒の世界……って、まるで宝くじに当たるくらいの確率じゃないですか!!

ボブ「だって発芽を防ぐためだけに加熱処理されているんだぜ? 加熱処理されてないものは流通できないって決まってんだぜ? でも、すごい昔から『処理が不十分な麻の実も入ってる可能性がある』とは噂されていた。加熱処理されてるのはマズいから鳥の食いつきも悪いんだとか。そんな噂を実行するとはアッパレじゃ!!」

──都市伝説を実行した……みたいな?

ボブ「まさにソレ。たとえて言うなら、スーパーで売られている5キロの米の中に “写経が書いてある米” が何万分の1の確率で入っていて、それを見つけて土に植えると黄金の米が生えてくる……って都市伝説をガチで信じて実行したレベルよ」

──なんでも、自宅で水に濡らしたキッチンペーパーに麻の実を包んで発芽させたそうです。

ボブ「これも、正しい。京都の男、なかなかやりおる。玄人(プロ)だ。最近はロックウールを使ったりもするらしいけど、種を濡れたキッチンペーパーに包んで、温かいところに置いておく……ってのは、大昔からセオリーとされている手法だ」

──やり方は完璧だった、と。

ボブ「そう。でも、そんなことをしてまで発芽させようと思うのは、きちんと発芽する “生きている種” に対して……が普通だよな? それなのに、“加熱処理されて死んでる前提の種” の発芽にチャレンジするとは……途方もない挑戦だよ」

──なんでもホームセンターで購入し、たった2カ月で発芽に成功したとのことです。

ボブ「ロマンだね。ミラクル(奇跡)だね。そして努力。さらにリスペクト(尊敬)。不可能に挑戦して成功させたなんて、並大抵の根性じゃ到底無理。奥さんと共謀して栽培していたらしいけど、もしかしたらこの夫婦、日本屈指のお花屋さんになれるかもしれないよ? 映画『奇跡のリンゴ』ならぬ、奇跡の大麻だね」

──映画化決定レベルですか!

ボブ「オレ、感動で泣いちゃうかもしれない。単なる大麻の種を発芽させたのとは違うんだ。実はそれすらムズいんだ。にもかかわらず、発芽は到底不可能と言われている鳥の餌を……発芽させて吸っちまったんだ! ありえないことを実現しちまったんだよ!!」

──ちなみに毎日新聞には「厚生労働省監視指導・麻薬対策課などによると、麻の実は大半が輸入品で、発芽防止処理をするよう外為法に定められている。抽出検査で処理を確認している」と書いてあります。

ボブ「さらに、『厚労省は「正規輸入品は全て検査しており、発芽は考えられない」としている。』って書いてあるけど、実際に発芽してんじゃん!!(笑) 全て検査しており……って、検査してても発芽してんじゃん!!(笑) 本当に検査してんのか? ちゃんと検査してんのかを検査したほうがいいんじゃねえの?

──厚生労働省(厚労省)といえば、つい先日に高樹沙耶さんを逮捕していましたが、今回の京都の男(31)を逮捕したのは京都府警山科署とのことです。

ボブ「まあ、どっちにしても、大麻の栽培で逮捕されるのは本当に割に合わないよな。即日結審で懲役8カ月。たった1株の大麻を育てただけで懲役8カ月! ……それほど重い罪なんだよ、大麻の栽培ってやつは……。だから俺は育てねえんだ」

──育てちゃダメですよ! それこそ厚労省の言うように「ダメ。ゼッタイ」です!!

ボブ「でもよ……この前の医療大麻裁判の山本さんも自分のために大麻を育ててたけどさ、誰かに迷惑かけたのかな? 今回の京都の男も、誰かに迷惑かけたのかな? 確かに法律は犯したけども、たった1株、どう考えても誰かに売るためじゃないよな? 一体どうして自分で吸う用の大麻を育てちゃいけないんだ?

──そういえば、厚労省のポスターには「不正栽培は禁止されています!」とは書いてあります……が、その理由は書いていません。

ボブ「なんで書かないんだろうな? 自分用の大麻があれば、密売人から買わなくて済むんだぜ? 密売人がいなくなるかもしれないんだぜ? 闇ルートとかが無くなるかもしれないんだぜ? むしろ取り締まる側にとっては好都合じゃね? いや……そうなると逆に都合が悪いのかな? 昔のアメリカみたいに」

──ちなみに厚労省のポスターには、太文字で「身体や精神に悪影響があります!」って書いてあります。そのせいでは……?

ボブ「そこに書いてあることも本当なのか? きちんとした医療のデータに基づいて書いてあるのか? もしかして……悪いことしか書いてなくね? やたら怖いこと書いてあるけど、なんでわざわざ『また長期使用は』って書いてあるんだ? ソレを言ったら、酒なんてもっとヤバくね? 下手すりゃ死ぬじゃん。タバコもな」

──そういえば、過去に “今まで大麻で死んだ人はいない” って書いてある記事がありました。

ボブ「その一方で死ぬ可能性もある、って記事もあったけどな(笑) ま、別に俺は『大麻合法化!』と強くは思わないけどさ、ど〜も世間に流れている情報が偏りすぎていると思うんだ。“違法だから悪いもの” っていう前提でしかモノを見れてないと思うんだ。誰が決めたんだその法律。結局んとこアメリカだろ?」

──この前の記事『なぜ大麻が違法になったのか一発で分る動画』でも、そう言ってました。

ボブ「んで、その大麻取締法を作った国は今、どんどん合法化されているとかマジ爆笑だよ。あとさ、誰かが『医療大麻ってものはない』なんて発言してたけど、あるよ。その法律を作ったアメリカに、バッチリ確実に存在するよ。一体全体、みんなは何を信じているんだ? ツチノコか? 少しググれば山ほど情報が出てくるのに。ちゃんとググって調べろよ! 検索しろ!! でもオレのことは詮索すんなよ」

参照元:厚生労働省「ストップ大麻!」ポスター毎日新聞
執筆:GO羽鳥
協力:ボブ麻亜礼


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