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【コラム】芸能人が不祥事 →「相手との約束があるので話せません」→ これ便利すぎじゃないか?

2016年10月24日

syazai

何かしらの不祥事が発覚した際、一般人とは違い芸能人は、事件の経緯や経過などを根掘り葉掘り探られる。それ自体は不憫に思わなくもないが、それも含めて人気商売の芸能界なのだろう。「謝罪会見」はもちろん、過去には「離婚会見」を開いた芸能人も少なくない。

そんな「芸能人の不祥事」において、最近トレンド化しているあるワードにお気付きだろうか? それが「相手との約束があるのでお話できません」である。数年前までは聞いたこともなかったこの言葉。一言でいえば超便利。超便利すぎて、今後は大定番になりそうな無敵ワードだ。

・最近、多用されている決めゼリフ

2016年10月15日、タレント磯野貴理子さんの夫、高橋東吾氏が自身のブログを更新した。飲み会の席で女性に全治6か月の怪我を負わせたとされる件について、以下のようにエントリーしている。

「今回お騒がせした件で沢山連絡を頂くのでご報告させて頂きます。今回の件はすでに示談が成立してます。内容、経緯についてはお互いの約束がありお話出来ません。すいません」

この言葉を聞いて、今年8月に発覚した高畑裕太の強姦致傷容疑を思い出した人も多いに違いない。そう、事件後に行われた母であり女優の高畑淳子さんの会見では、以下のように述べていた。

「私もこのような不祥事の際、『なんで話さないんだろう?』と思っていたんですが、色々と約束があって話したくても話せないんですね。本当に申し訳ありません」

さらには不倫発覚で世間をにぎわせた矢口真理さんにも同じことが言える。矢口さんが謹慎期間から復帰後、番組内でMCのロンドンブーツ1号2号の田村淳さんに「不倫の真相」を尋ねられたところ、以下のように答えているのだ。

「すみません、話したいんですけど相手との約束があるので話せないんですよ……」

──なんて便利な言葉だろう。もちろん、本当に話したいのに話せないに違いない。もし話してしまったら、法的なペナルティすら発生しそうなニュアンスである。しかも「私は本当に話したいんですよ~」という感じがして、見方によっては誠意的に見えるから優秀だ。

・しかし、本当に信頼を回復するためには……

ズバリ、今後も芸能人の不祥事が発覚した際、この「相手との約束があるから話せません」が大定番になる予感がする。それくらい使い手によっては都合のいい言葉だと言えるだろう。ただし、これでその場は切り抜けられるかもしれないが、やはり本当に信頼を回復するには “自分の言葉” で語る必要があることは間違いない。

参照元:ラビットフット☆東吾の飛び回る日々☆「お騒がせの件」
執筆:P.K.サンジュン
イラスト:稲葉翔子

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