スポーツに関わる者は絶対にやってはいけない行為。それが「八百長」である。しかし、2011年に発覚した大相撲八百長問題、さらには前日本代表監督のアギーレ氏の疑惑も記憶に新しく、現在のスポーツ界で黒い噂が絶えることはない。そんな中、またしても疑惑の目が向けられる事件が起きた。
2016年9月15日から10月2日にかけてインドで開催されている「AFC U-16選手権」がそうで、信じられないプレーが起きたと話題になっている。一体、何があったのか。その様子は動画「Amazing! Uzbekistan U16 goalkeeper Jasurbek Umrzakov scored vs N Korea from own gate 23092016」で確認できる。
・信じられないミスを犯す北朝鮮GK
問題となっているプレーがあったのは、9月23日に行われた北朝鮮 vs ウズベキスタンの試合でのことだ。スコアレスで前半を折り返し、迎えた後半4分。ウズベキスタンのGKが前線へ大きくボールを蹴りだした時であった。
北朝鮮のGKが飛び出してクリアする……誰もがそう思う光景だが、あろうことか次の瞬間! なんと北朝鮮のGKは目測を誤ってボールを後逸したと思いきや、さらにはコロッと転倒! ボールは誰もいないゴールへと吸い込まれていき、失点に繋がってしまったのだ。そう、信じられない大失態が炸裂である。
・ネットでも八百長と疑われる
しかし、このプレーは見方によって、クロに近いグレーだと疑われてもおかしくない。なぜならば、この試合はグループステージの最終戦でウズベキスタン、北朝鮮ともに決勝トーナメント進出がすでに決まっていたからだ。
つまり、決勝トーナメントの相手を考慮してわざとやったのではないかと疑われている。なお、このプレーに対し、ネットの意見は2つに分かれていた。まずはGKのプレーがお粗末という声から紹介しよう。
「北朝鮮のキーパーやばすぎ笑」
「こんな事、ほんまにあるんやねぇ」
「この北朝鮮のキーパー処刑されちゃうの?」
「このキーパー国に帰ったら殺されるんじゃね?」
などなど、中には彼の身を案じる声まで見らえた。しかし、その一方では八百長と見る意見も多い。以下がその声だ。
「八百長やろこんなんw」
「無気力試合で処分だよなあ、これ」
「北朝鮮のキーパーどうやら勝敗の調整みたいだな、もうちょっとうまくやれよ」
・真相は藪の中
結果、試合は1−3で終了。負けた北朝鮮は2位通過で決勝トーナメントへと駒を進めている。今回のプレーは故意だったのか。真相は藪の中だが、優勝するためにはどんな相手であろうと勝利を目指す姿勢は欠かせない。仮に八百長だとしたら、彼らが世界レベルに達することはないだろう。