安くていい店を見つける。それは宝探しのようなものだ。ワンピースを手に入れて海賊王になるよりも、私(あひるねこ)的には安くていい店を見つけて激安王になりたい。激安王に、おれはなる! 激安王といってもビデオ屋の方じゃないぞ。
聞くところによると、東京・池袋には、一部では有名な超激安居酒屋があるという。なんとドリンク全品190円。おおお、キテるね~。そんな話を聞かされては、黙っているわけにはおるまいて。お店の名前は「希望の星」。絶対小洒落た雰囲気じゃないね~。キテるね~。
・行く前からキテる
席数が少ないらしいので、電話で予約することに。しかし、この時点ですでに只者ではなかった。ネットで電話番号を調べてみると、明らかに携帯の番号が出てきたのだ。おい、これ合ってるのか? 恐る恐るかけてみる。知らない携帯にかけるの怖えーよ……。
男性「はい、××××です(周囲のガヤガヤした物音)」
私「すいません、『希望の星』さんの番号で合ってますか?(何を言っているんだ私は……)」
男性「そうですよ」
──合っていた。無事予約をした私は、JR池袋駅西口から5分ほど歩いてお店へと向かう。なんとも怪しく古めかしい佇まい。いいね~キテるね~。
・酒が激安
薄暗い店内は、カウンターとテーブル3席。元はスナックか何かだったのではないか、という雰囲気だ。一癖ありそうな激安の匂いがプンプンしやがるぜ。メニューを見ると、ズラッと並んだお酒がオール税抜190円だ。激安キターッ! 生ビールだけ250円だが、それでも十分に安いぞ。
サワーだけでなく、焼酎も日本酒もワインも190円。これはテンションが上がる。そして何より私が驚いたのが、ホッピーセット、なんと250円! ホッピーファンならこの安さがわかるだろう。250円はマジでハンパない。これは、池袋への引っ越しも視野に入れなくてはならないのか。
・デカ盛りにびびる
噂に違わぬ安さに歓喜する私だったが、「希望の星」の希望っぷりはこんなものではなかった。フードメニューは全て壁に貼ってあって、何を頼んでも全部税抜370円。安いが、全品300円のお店も知ってるし、まあ料理はこんなもんかな。と甘く見ていたのも束の間。
1番人気という「とりの唐揚」を頼んでみたら、デカ皿に12個も乗って出てきたのである。なにぃーーー!? 多すぎーーーっ!! 居酒屋の唐揚げなんてせいぜい5個くらいだろ。こんなの定食屋でも多いぞ。「揚餃子」を頼んだら18個入ってるし、あれか? 他に頼ませないようにしてるのか?
・デカ盛りが過ぎる
最後に「焼きそば」を頼んだのだが、出てきた時2度見して、そして笑った。いや、その量はおかしい。合宿かよ。370円という安さなのに、複数名でシェアする前提の量を出してくるのが「希望の星」スタイルのようだ。キテるね~。味も普通に美味しく、良心的すぎて頭が下がる。
こういった性格のお店だからなのか、残念ながら1名での入店は出来ないらしい。たしかに、1人で行ったら1品か2品くらいしか食べられないだろう。数人で行くのがベストだと思うぞ。
・神の誕生
この日は2名で訪れたのだが、3杯ずつ飲んで腹いっぱい食べて、1人2000円を切るという異次元の安さに驚愕。これが、コスパ神誕生の瞬間である。キテるね~。「希望の星」、ここはまさに我々の希望の星であった。世の中の多くの飲食店は、ぜひ見習ってほしいものだ。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 希望の星
住所 東京都豊島区西池袋3-30-11 泰共フラットビル103
時間 16:00~23:00
休日 なし
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
▼なんとも怪しく古めかしい佇まい
▼いいね~キテるね~
▼お酒はオール税抜190円だ
▼生ビールだけ250円
▼『黒霧島』も190円
▼ホッピーセット250円はマジでハンパない
▼フードメニューは何を頼んでも全部税抜370円
▼お通しのキムチ
▼えだまめ
▼とりの唐揚
▼多すぎーーーっ!!
▼揚餃子
▼しめさば
▼焼きそば
▼ハンパない量だ
▼コスパ神誕生の瞬間である