日本では、安全に運転できる車かどうかを確認する、車検を定期的に行う必要があるため、海外で走っているような、超ウルトラ・ポンコツ車を見かけることはない。だが、車検というシステムが存在しない国では、サイドミラーが取れたり、窓ガラスがない車などがバンバン走っているのだ。
そんななか、日本のように定期的な車検が存在するオーストラリアで、フライパンを車のハンドル変わりに運転した男性が逮捕されたというのである! しかも、ご丁寧に車の持ち主により、デコレーションまでされていたというから驚きである。
・怪しい車を警官が事情聴取すると……
2016年9月4日の朝8時頃、豪アデレードの地元警察が、一台の怪しい車がウロウロしているとの通報を受け、パトカーが現場に駆け付けた。すると、いきなりマツダのセダンがスピードを上げ、その場を走り去ろうとしたのだという。
そこで、逃げようとしていた車を止めさせた警官が、ドライバーに事情聴取をするために車に近付くと、異様な光景を目にすることとなったのだ。
・ハンドルの代わりにフライパンが使用されていた!!
警官が運転席を覗くと、なにやらハンドルの代わりに、丸い鉄板のような物が使用されている。きっと警官は、「一体コレは何なんだ!?」といぶかしげな気持ちで、目を細めながら物体を確認したに違いない。
そう! その怪しい丸い物体は、なんとフライパンだったのである!! 車の写真を見ると、フライパンの真ん中部分がボルトで留められているのだが、こんな処理で、フライパンがハンドル代わりになるとは驚きとしか言いようがない!
・数件の容疑であえなく逮捕!
しかも、フライパンは車の持ち主により、日付やメッセージなどが書かれてデコレーションまでされていたのだ。
その後警官は、32歳のドライバーが車両保険に入っておらず、車両が登録されていなかったことも発見。また、ナンバープレートが改ざんされており、以前に男が逮捕されて保釈された際、条件違反を起こしていたことも明らかとなり、逮捕と相成ったそうだ。
ハンドルの代わりにフライパンを使おうとは、なかなかのアイディアマンだと言えそうだが、違反は違反である。ぜひ次は、そのズバ抜けたひらめきを、何かポジティブなことに使ってもらいたいものだ。
参照元:Twitter @7NewsAdelaide、7 News Adelaide、Mirror(英語)
執筆:Nekolas
▼フライパンを「車のハンドル代わり」に運転していた男性が逮捕!
Police arrest man in the city using frying pan as steering wheel. #7News pic.twitter.com/Z4f9wrGUJM
— 7NEWS Adelaide (@7NewsAdelaide) September 4, 2016