あー、女の子と話したい。ああ話したい、話したい。お茶するだけでいいのだ。なぜ私(中澤)の周りには、女の子がいないのか? 街にはあんなにいっぱい歩いているのに! だからと言って、道行く女の子に声をかける勇気はないのだが……なんとかして出会いたい。
そこで私は、日本最大級の出会い系サイト『ハッピーメール』に登録してみることにした。街の大看板や宣伝トラックで、その名前を見かけたことがある人もいるだろう。「本当に出会える」とネットでの評判も上々のこのサイト。はたして、出会い系初心者の私がガチで出会うことはできるのか!?
・グーグル先生に聞いてみる
登録する前にまずは、グーグル先生に聞いてみよう。「ハッピーメール」と検索すると、ウマくいった体験談や攻略法などがめちゃくちゃ出てきた。パッと見では、ディスってるものが見当たらないレベル。これが本当なら入れ食い状態やないか!
・スタート時のポイントは大体メール20通分くらい
ハッピーメールのHPには、「累計登録数1000万人」「出会える確率74.5%」「サクラなどの不正行為ナシ!」などの言葉が踊る。善は急げということで会員登録し、速攻で本人確認やプロフィールの入力を済ませた。
この時点で男性がハッピーメール内でやりとりをするために必要なポイントが、約120貯まっている。1通メールを送るのが5ポイントなので、おそらく20通は送れるだろう。
・速攻で突撃してくる2人の女
メール欄を見てみると、プロフィールを入力しただけなのにすでに2人からメールが来ていた。2人とも「大人の関係」などの言葉を割と直球で使っており、「今すぐ会いましょう」と鼻息が荒い。
やりとりをしているのは思いっきり平日なんだけど、この人たちは何をやってる人なんだろう。内容は「遊びませんか?」だが、そのスピーディーさと勢いに遊びの気配はない。むしろ、ガチの仕事人の匂いを感じた。
・プロフィールが違う方向性の人を4人チョイス
話が早いのは結構だが、こちらの準備も整っていないのでその2人は闘牛士のようにスルー。画像検索や、プロフィール検索などを駆使し、プロフ画像を設定している人、いない人、年齢や趣味などから、適当に4人ほどにメールを送信。やり取りを続けてみることに。
それにしても、返信率が半端ない。この時点でメールを無視されたことがない。しかも、みんな返信が早く、会うことに前向きである。俄然出会えそうな気がしてきたぜェェェエエエ!!
だがしかし、4人全員がやり取りをしているうちに金を要求してきた。「条件あり」「お願いあり」というボカした言い方から「諭吉が欲しい」という直球まで様々だが、相場は2万~3万くらいのようだ。
・振り出し……と思いきや!
というわけで振り出しに戻り、残りのポイントは約40ポイント。このままではマズイ! っていうか、全員、金目当ての人に見える……。やみくもにメールを送るのはポイントを無駄にするだけなので、さっきグーグルで見つけた体験談や攻略法を見てみると下記のような記載が。
「1日1回タダで書き込めるピュア掲示板をウマく使うのがコツ!」
ピュア掲示板とは、各種ある掲示板の中でも比較的マイルドな友達募集の掲示板である。なるほど、確かにこの掲示板の存在は盲点だった。書き込みもこれまでの金と体の仕事人という内容とは、一線を画する内容だ。
その中でも特に爽やかだった「気が合う方が見つかれば良いなぁと思います(^-^) 仲良くなったらご飯とかも行きたいです♪ よろしくお願いします(^^)」という書き込みにメールを送信。しばらく、待ってみたところ……
普通の女の子っぽいメールが返ってキターーーーーー! ついに女神登場か!? 繰り返すが、残りポイントは約40ポイント! 彼女とのやり取りと出会えたかどうかは次ページで!!
参照元:ハッピーメール
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
【ガチ検証】日本最大級の出会い系サイト『ハッピーメール』は本当に出会えるのか試してみた!(その2)
彼女を仮にA子さんとしよう。3サイズなど詳細にわたるまでキッチリ記載されていたこれまでの人と違い、A子さんは3サイズをナイショにしていたり、プロフ画像がなかったり超適当だ。
だが、そういうところにリアリティーを感じる。牡牛座なので、おっとりマイペースだが芯の強い女の子に違いない。そしてショートカットで色白、さらには文系少女のようなアバターがまた良い! ただ、残りポイントも少ないため遊んでいる余裕はない。期待しつつも慎重に送信した。
・A子さんとやり取り開始
私「はじめまして。ちょっとプロフでは気が合うかどうかわからなかったので、逆にメールしてみました。ちなみに僕はアニメとか音楽とかサブカル系が好きなインドア派です。本当に会える人を探してます。もし、よろしければ会ってお話ししてみたいです。お返事待ってます。」
嫌われないように紳士的な態度を漂わせつつ、さらにプロフが薄いことを指摘し自分の趣味を教えておくことで、A子さんの趣味の話をさりげなくうながす。最後に、会う意思があることも強調。完璧だ! どういう方向でも話を広げられるぞ!! さあ、話そう今すぐに! A子さんからの返信は約2時間後に来た。
A子さん「メールありがとうございます(*^^*) よろしくお願いします(^^)/」
返信のタイムラグと今までの人と違う内容に、逆にリアリティーが漂っている。1通目はちょっと気合いを入れすぎたので、温度感を合わせて短文で返信。
私「僕は新宿とかで働いているんですが、近日中にご都合いかがですか?」
核心に切り込んでみた。残りポイントが削られるため、A子さんが「会いたくない」というのであれば次の人に行きたい。A子さんから返信が来たのは、8時間経った次の日の朝。
A子さん「そちらは?(^^*)」
確かに、予定を聞くなら自分の方から言うのが筋だ。そういった礼儀を重んじる人なのかもしれない。笑っている顔文字が心なしかブチ切れているようにも見える。ただ、そうは言っても無視などではなく、こちらの予定を聞いてきているので会う気はあるのかも。下記のように返信してみた。
・手のうちを見せないA子さん
私「僕の方は結構いつでも空けようと思ったら空けられる感じです。この1週間だと、土日が予定ありですが、それ以外なら昼でも夜でも大丈夫ですので、合わせられます。いかがでしょうか?」
残りポイントは20ほど。いつしか攻防のようになっていくA子さんとの会話。もうこうなったら仕事中だろうが、なんだろうがA子さんに合わせる。これに対するA子さんの返信は以下の通り。
A子さん「何日が良いのですか?(^^*)」
どこまでも自分の手の内を見せない彼女。私は本当にいつでも合わせるのに……。ただ逆に言えば、A子さんもいつでも合わせるという感じなのかもしれない。そこで、望み通り日にちを送った。
私「では、2日、5日、6日の昼のどれかでいける日はありますか?」
・A子さんとの攻防に決着
この日時が無理でも会う気があるなら、さすがに大丈夫な日にちくらいは教えてくれるだろう。というか、自分ならそうする。あと、3回くらいはメールを送れるのですり合わせも可能だ。頼むから1人くらい出会わせてくれ。A子さんから返信が来た。
A子さん「平日のお昼って空いてないんですよね( ・_・;) やめておきますねー(^^*)」
先言えや(激怒)! もう10ポイントちょっとしかないので、他の人にアプローチするのは不可能だ。一応「都合の良い日時を教えてくれれば合わせますよー」と返信してみたところ、最後のA子さんの返信は下記の内容だった。
A子さん「そうですかー(^^*)」
・元サクラの見解
──この一連のやり取りを、出会い系サクラのバイトをやっていたという30代男性・朝倉佐倉(仮名)さんに見てもらったところ、
朝倉さん「自分の情報をできるだけ出さず、会話をのらりくらりとかわしてポイントを使わせるのはサクラの基本……というか、それが仕事のすべてと言ってもいいくらいです。サイトも『サクラなどの不正行為ナシ!』をうたってますし、A子さんがサクラかどうかの確証はないですが、限りなくそれに近い雰囲気は漂ってますね」
とのことだった。個人的には、普通に振られただけのような気もするが……真相は藪の中である。ふと気づいたら新宿駅や渋谷駅など、大都市のそこら中に看板を見かけるようになったハッピーメール。しかし、初心者が出会うまでの壁は多そうだ。
参照元:ハッピーメール
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.