世界中で大旋風を巻き起こし、日本でも大きな話題となった海外ドラマ『ブレイキング・バッド』。余命いくばくもない化学教師が家族に遺産を残すため、専門知識を活かしてドラッグの一種メタンフェタミンの精製に手を染め、闇の世界でのし上がっていく異色作だ。
ドラマの登場人物は、キャンピングカーや家の地下でドラッグ精製に勤しんでいたが、作品を地で行くかのように、米スーパーマーケットの地下でメタンフェタミンの精製所が見つかったというのだ!
・ウォルマートの地下からメスラボが発見される!!
地下3.6メートルの場所でメタンフェタミンの精製所が発見されたのは、米ニューヨーク州バッファローの大手スーパーマーケット、ウォルマートの駐車場だ。
地元警察署が防犯パトロールで巡回していた際、ウォルマートの地下に張り巡らされた放流トンネル内から、メタンフェタミンを精製する ‟メスラボ” を発見したとのこと。
・メスラボは誰でもアクセスできる状態だった!
放流トンネルからは、ドラッグの精製に必要な化学物資や器具、顔に着用するマスクなどが押収され、瓶に入っていた液体はメタンフェタミンであることが判明。
トンネル内のメスラボは囲いや扉などが設置されておらず、誰でもアクセスできる状態だったため、最悪の場合、トンネル内に進入した子供達がドラッグを手にする可能性もあったという。
・地域住民はショックを隠し切れない様子……
メタンフェタミンの精製時には有毒ガスが発生するため、精製者は防護用マスクを着用する必要があるが、トンネル内のメスラボからは、特に危険なガスなどは発生していなかった模様だ。
メタンフェタミンは、比較的簡単に手に入る材料で、ある程度化学の知識がある者には作れてしまうドラッグだけに、意外な場所からメスラボが発見されることがある。しかし、のんびりとした郊外の街で、しかも、子供連れの家族が買い物に来るスーパーマーケットの地下で、メスラボが発見されたことに地域住民はショックを隠し切れなかったようだ。
事件の捜査官は、ウォルマートの監視カメラに録画された映像を調べ、放流トンネルに出入りしていた人物の身元特定に急いでいる。現在のところは、有力な手掛かりはつかめていないそうだ。
参照元:The Washington Post、wgrz.com(英語)
執筆:Nekolas