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【誰も知らない伝統レシピ】大正生まれのジイさん考案 『コンビーフのサンドイッチボックス』が異常にウマい / テキトーに作っても激ウマにしかならない

2016年6月7日

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ひとくちに家庭料理といっても、その家だけに代々伝わる “なんだかよくわからないオリジナル料理” というものが、たまにある。誰でも食べてると思っていたのに、大人になってからハッと気づくのだ。「え、ウチらだけ?」……と。

そんな “ウチだけだったんだ” 的な家庭料理を紹介するのが、「誰も知らない伝統レシピ」のコーナーだ。2回続いたものは3回目もある! ということでGO羽鳥につづき、今回は私・沢井メグがお伝えしたい。メニュー名は『コンビーフのサンドイッチボックス』。大正2年、すなわち1913年生まれの祖父が作りまくっていたレシピだ。

・大正生まれのジイさんのレシピ

この『コンビーフのサンドイッチボックス』はジイさんが、うちに遊びに来たときによく作ってくれたものだ。記憶にある限り、25年以上前から存在している。

ジイさんは、ドラクエでたとえるなら「遊び人」。大事なボス戦で、無計画にパルプンテを唱えちゃうようなテキトーな人だった。なので、テキトーに作ってもらって無問題(モーマンタイ)!! でも、どんなにいい加減に作っても絶対に美味しくなるのだ。さっそく作り方にいってみよう!

【材料】

厚切りの食パン(今回は4枚切りを使用)
コンビーフ 2/3~1缶
キュウリ 1/2~1本
マヨネーズ

【作り方】

1.食パンをトーストする。

2.キュウリをスライスしておく。軽く塩もみしてもいいし、しなくてもいい。

3.パンがカリっと焼けたところで、耳の内側3辺に、軽く切りこみを入れて「パカッ」と開けられるような“フタ”を作る。ジイさんいわく、ここがオリジナルらしい。

4.パンの“フタ”をあけて、中にコンビーフを敷き、その上にキュウリを並べ、最後にマヨネーズをかければ完成だ!

──以上である! 非常にテキトーだが、異常にウマい。カリっとしたアツアツのパンに、コンビーフの脂ジュワァ~ッ。さらに、サッパリしたキュウリがクセになり、満足度MAXだ。なお、コンビーフは軽~くレンチンしたものを使うと、肉汁ジューシィでより美味しいぞ。

・妙にハイカラだったじいさん

ジイさんは「おじいちゃんが考えたの。美味しいし、面白いでしょ?」と話していたが、なぜシーチキンでも、サバ缶でもなくコンビーフなのか。現代でもお高めハイカラ食材をジイさんが愛していたのか不思議だった。ジイさんの人生を紐解くと、幼少期の環境が関係しているらしい。

・お坊ちゃま伝説

ジイさんちは、超が超超超つくほど金持ちだったのだ。何でも、自分専用のメイドがいたとか、友達が家に来ても、まず「坊ちゃんと遊ぶにふさわしいかどうか」をばあやが審査するとか、駄菓子さえも外商に来たとか、あの年代でピアノも弾けるとか……お坊ちゃまくん伝説はつきない。

全ての真偽を確認したわけではないが、ボンボンだったのは確か。だが、第二次世界大戦の敗戦を経て超絶ビンボーに転落。なお、ジイさんは終戦時に、すでに結婚して子供もいたらしいが、ボンボン気質が災いしたようで、マトモに働かなかったのだとか。さらに、チャランポランに家庭内パルプンテを発動していたと伝え聞く。他人には好かれる人だったが、パーティにいたら大変かも……。

その後、一族は復活することなく現代まで突っ走ることになる。三つ子の魂百までとはよく言ったが、晩年のジイさんはゲーセンにもよく行っていたらしく、特技はUFOキャッチャーであった。見る人が見ると、単なるどうしようもないジジイだろう。だが、美味しいものを見極める目は確かだった。そんなジイさんおすすめのレシピ。簡単なので、一度お試しあれ!!

Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.

▼コンビーフ、1人1缶いっちゃうなんて贅沢の極みだよ、おじいちゃん!!

▼でもウマイ。このままガブっといこう

▼切ってもなんかオシャレだ

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