【検証】PCスピーカー「Amazon1位」と「価格.com1位」ではどちらが買いなのか？ 音質をグラフにして確かめてみた

ネット環境とパソコンがあれば、ゲームや音楽、そして映画などのデジタルコンテンツが好きなだけ楽しめるようになった今。せっかくならスピーカーを接続して高音質なサウンドを楽しみたいと思っている方も多いのではないだろうか。

そこで最近ヒットしているPCスピーカーのうち、「価格.com 売れ筋ランキング1位」と「Amazon ベストセラー1位」のスピーカーの音質をグラフにして、どちらが “買い” なのかを検証してみたぞ。さて、その結果はいかに！

・「価格.com 売れ筋ランキング1位」vs「Amazon ベストセラー1位」

数あるPCスピーカーの中から検証の対象として選んだのは、2016年5月12日現在、価格.com でPCスピーカー売れ筋ランキング1位の「JBL PEBBLES」、そしてAmazon PCスピーカーカテゴリーでベストセラー1位の「LOGICOOL ステレオスピーカー Z120BW」だ。まずはそれぞれの特徴をザッと見ていこう。

・Amazon 1位「LOGICOOL ステレオスピーカー Z120BW」とは

Amazonベストセラー1位の「LOGICOOL ステレオスピーカー Z120BW」の特徴は、そのリーズナブルな価格である。現在のAmazonでなんと1500円前後。しかもただ安いだけでなく、レビュー件数が約3000件もあり、そのうち約2800件が星3つ以上と驚くべき高評価なのだ。

・ 価格.com 1位「JBL PEBBLES」とは

続けて、価格.com の売れ筋ランキング1位の「JBL PEBBLES」の特徴は、性能の高さである。USB1本のみでパソコンからデジタル音楽信号と給電の両方を受けることが可能なうえ、“D / Aコンバーター” という信号変換回路を本体に内蔵。デジタルで転送された音楽データの能力を余すところなく引き出すのだという。

さらに、本体には少電力でも効率良く音を増幅することの出来る「デジタルアンプ」を内蔵しており、背面には豊かな低音再生を可能にするための穴「スリップストリーム・ポート」も装備している。値段は、価格.comの現在の最安値で税込5409円だ。

・ iPhone用アプリで音質をグラフ化

さあ、では聴き比べを始めよう。検証方法は筆者が実際に音を聞いた感想に加え、以前と同様に音質をグラフ化するiPhone用アプリ「Audio Frequency Analyzer」を使用して音質を目でも見ていきたい。

・Amazon1位のLOGICOOLを聴く

まずはじめは、Amazon1位のLOGICOOLから聴いてみる。ダンストラックやボーカル曲など、様々な音楽を再生してみると……ノイズは無く、高音の情報量も豊かだ。単純に言うとクリアなサウンドである。

ひとつ気になったのは、ボリュームを上げると高音が際立ち過ぎる点だ。小音量で使用する場合は問題無いかもしれないが、そこそこの音量で使う場合はいずれ低音が足りないと感じるような気がした。

・LOGICOOLのグラフ

LOGICOOLの音質グラフをみると、低音を表現するために重要な125Hz以下がガクンと落ち込んでいる。高域が立派なだけに惜しいところだ。しかし、ボリュームを絞っても全体がクリアに聴こえる点は価格からみると確かに高評価に値する。

・価格.com 1位のJBLを聴く

次は、価格.com 1位のJBL。パソコンに接続して曲を再生すると……こ、これは、なんて美しくワイドなサウンドだ！　低音から高音まで非常にナチュラルで、音の立体感や音場の広がりも思った以上に良好である。

・JBLのグラフ

JBLの音質グラフを確認すると、160Hzより上がしっかり再生されていながら、125H以下の低域も程よく出ていた。聴いて実感した通りバランスが良く、やはり極端な色付けも無いようだ。

・ どちらが買いか

検証の結果、筆者がオススメしたいのは……JBL PEBBLESである！　低音から高音までナチュラルに再生してくれるこのスピーカー。5000円台でここまで本格的なサウンドを出せるとは驚きだ。さすが世界的オーディオメーカーJBLである。

なお、LOGICOOLも価格を考えれば素晴らしいサウンドであることには違いない。LOGICOOLをしばらく使ってみて、物足りなく感じたらJBLというのも良いだろう。以上、今回の検証がPCスピーカー選びの参考になれば幸いだ。

参考リンク：Amazon「売れ筋ランキング」、価格.com「人気ランキング」
Report：K.ナガハシ
Photo：Rocketnews24.