ロケットニュース24では、これまでにもいくつかの「穴」に関する記事をお届けしてきた。どうしてかは分からない。しかしそこに穴があると、人間は何らかの事件を起こしたり、ミステリーが生まれたり、時に果てしないロマンを描くこともあるらしい。
今回紹介する穴は、中でも「神秘の穴」だ。ポルトガルの高山帯に、幻想的かつちょっぴり不気味な雰囲気を醸し出しながら……。ひっそりと、そしてどっしりと構える、謎の穴。正体は超巨大なダムなのだが、それを空撮した映像が実に神秘的なのだ!
・アリ得ないもの
エストレーラ山脈は、ポルトガルで最も高い山脈である。そのエストレーラ山脈をもっと奥へと進むと、「コンチョス湖」と呼ばれる湖に到達するのだが、そのほとりには目を疑うようなものがあるというのだ……「穴」、である。
・悪魔の口
滅多に人も訪れなさそうな、平穏な湖のほとりに「穴」なんて、不自然にもほどがある。しかし穴自身はいたって平然と水を飲み続けているではないか。穴の入り口部分に生い茂った草によって、その不気味さは倍増。まるで悪魔の口のようにも見えてくる。さらに見ているとアレだ、肛門にも見えてきてしまったぞ……。ナゼ、どうやって、穴はこの場所に発生したのだろうか。
・スカイツリー2本でもまだ足りない
世にも恐ろしい見た目の穴の正体は、実は「ダム」である。最大で1億2000万リットルもの水を蓄えることができるというダムは、トンネル部分だけで長さなんと1519メートル! 634メートルの東京スカイツリーを2本縦に並べても、まだ全然足りない。もしもこの穴に落ちたら……なんて、考えるだけで身震いしてしまう。
水がダムの中に滝のように流れ落ちる光景は、雨量が多くなる冬の限られた期間にしか見られないとのこと。人間と自然の力が合わさって生み出された、偶然の “神秘の光景” ということか。
その壮大さで言ったら、人間の肛門にも劣らない。まさに地球の肛門と言っても差し支えないだろう。生きている間に、一度は生で見てみたいものだなぁ。
参照元:YouTube、inhabitat、Storypick(英語)
執筆:こやぎ