東京・原宿はファッションの発信地だ。日本の最先端であるだけでなく、海外からも注目を集める場所。有名アーティストやセレブがお忍びで来ていたりするくらいだから、オシャレをするなら原宿と考えても良いだろう。
しかし、その原宿にアフリカ系外国人が多いのはなぜだろうか? やっぱり彼らもオシャレにうるさいに違いない。きっとイイモノや着こなしに精通しているのだろう。そこで、客引きのアフリカ系外国人に付いて行き、「1万円コーディネートして」とお願いしてみた。その結果、かなり予想外の事態に……。
・きっと良いコーディネートをしてくれるはず
私(佐藤)のこの日の着こなしは、誰かにもらったTシャツと年明けに福袋に入っていたジーンズである。何を着るか? それを考えるのが面倒で仕方がない。誰かに考えてもらえるのは、本当に助かる。それが日々原宿にいるアフリカ系外国人であれば、きっと良いコーディネートをしてくれるに違いなかった。
・ナイストゥーミーチュー!
竹下通りに入ると、すぐに赤いTシャツの人物と目が合った。彼はすぐに私に「ハイ! ナイストゥーミ―チュー」とあいさつして、右手を差し出す。コイツいいヤツだな! 絶対いいヤツだろ! ということで、私も右手を差し出して握手。もう友達だな。服を探していることを告げると、すぐ近くの建物に入った。階段を上がり2階へ。
・B系ってヤツ?
店内は割と狭い。せいぜい畳7帖程度。そこに所せましとTシャツやキャップが陳列されている。いわゆるB系というヤツか? よくわからんけど、見たことのあるブランドとかが見える。
・「1万円でコーディネートして」
お店には、日本語堪能なアフリカ人がいた。話を聞くと、彼は南アフリカ出身の人で、お店に案内してくれた赤いTシャツの彼はナイジェリア人なのだとか。ちなみに南アフリカ出身の彼がお店を切り盛りしているようだ。サッカーの話や日本の政治の話などなど、何でも良く知っており、しかも上手に日本語を話す。
その彼に「1万円でコーディネートして」とお願いした。彼は即答で「わかった! じゃあこれは?」とすぐさま服をアレコレと選び始めたのである。彼が最初に提案したのはハーフパンツ。
・ハーフパンツとTシャツ
うん、悪くない。これから夏だしね、暑くなるしね。この日もとても暑かったので、ハーフパンツは助かった。それに合わせたのが、シカゴブルズのTシャツだ。やっぱブルズだよね。この組み合わせでいいや。考えるの面倒だし。
私「Tシャツとハーフパンツでいくら?」
店員「1万5000円」
私「待って! 1万円でまとめてって言ったよね?」
店員「じゃあ、もう友達だから、1万3000円でいい」
私「おお、なんかありがとう。じゃあ1万3000円ね」
・1万8000円だと!?
ということで話がまとまりかけた。しかし、Tシャツとハーフパンツだけでは何か足りない。そこでショーケースにあった、ちょっとゴツいネックレスも買うことにした。
私「あのネックレスも欲しいんだけど」
店員「あれ5000円だから、全部で1万8000円」
私「高い! ちょっと値引いてくれるとうれしい。俺たち友達でしょ」
店員「じゃあ、1万6000円」
私「1万5000円」
店員「1万6000円」
私「1万5000円」
店員「じゃあ、ジャンケン3回勝負」
・ジャンケン勝負じゃい!
押し問答の末に、ジャンケン勝負に。驚いたことに彼は「最初はグー」というルールまで知ってる。何でも知ってるな、本当に。そうして、1000円の値引きを決める3回のジャンケン実施!
はたしてその結果はーーーッ!!
・やったぜ1万5000円!
3対1で私の勝利ーーッ! やったぜ、Tシャツ + ハーフパンツ + ネックレスで1万5000円だったぜえ! これで原宿に馴染むファッションを手に入れた。若者にも普通にとけ込めるぞ!
購入した服にその場で着替えて、ラフォーレへ直行! どや? 街に馴染んどるやろ?
読モみたいな何かに声をかけられるかな? 思わずワクワクしてしまう自分がいた。
・最後は記念撮影
という訳で、アフリカ人のふたりともすっかり仲良くなって、最後に記念撮影。本当によくしゃべるアフリカ人だった。
あれ? そういえば、予算1万円だったはずなんだけど。これで1万5000円は高いかな? 皆さんはどう思う? 私の場合は予算オーバーになってしまったので、買い物をするときには気を付けよう。
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
▼NIKEじゃなくて「BULLS」だぜぇ
▼「So fuime?」検索したけど出てこなかったぜぇえええ〜
▼縫い方がちょっと雑なのは気になんねぇーゼ
▼原宿名物の「ラジカセおばさん」とも記念撮影したぞ