現代において、石油などのエネルギー資源は必要不可欠だ。もしも、エネルギーを必要とせずに仕事をし続ける装置、いわゆる「永久機関」を作ることが出来たら、世界は変わると言われている。
そんな中、オフィスにある事務用品で作られたという、ある装置の動画をご紹介したい。作者いわく、「昼の休憩中に作った」というこの装置。もしや、ついに永久機関の完成か! とネットで話題になっていたようだが……その真相はいかに!?
・チープな装置
その映像に収められているのは、ダンボール、鉛筆、ペン、クリップ、ゴムバンドなどのオフィスによくある事務用品で作られた、なんともチープな装置。これが実現不可能とされている「永久機関」かもしれないと話題になった装置だ。
・クルクルと回るペン
動画を再生すると、クリップでダンボールにくくりつけられた鉛筆やペンがクルクルと回り始める。パッと見たところ、青いペンの先にパチンコ玉のような小さな鉄球が糸で吊るされており、それが振り子となって、その遠心力でペンを回し続けているようにもみえる。
・ねじれたゴムが見える
さらに細かい部分を観察していくと、回っている青いペンの付け根のクリップにくくりつけられているゴムが、少しづつ緩んでいるではないか。ということは、これは鉄球の振り子で動く永久機関ではなく、ゴムの動力でペンが回っているだけなのでは?
・本物の永久機関なのか
しかし、ここで不思議なのは、ペンが規則的なスピードで回っている点だ。ゴムの力を使った場合、最初は勢いよく回り、徐々に動きが鈍くなっていくはずだが、その様子が見られない。もしかして、本物の永久機関なのか……と思いきや!
・おもちゃの仕組みを真似ただけ
この装置、実は規則的なスピードで回転する「Kinetic Tetherball desk toy」というおもちゃの仕組みを真似ただけで、やはり永久機関ではなかった。作者自身もYouTubeのコメント欄に書き込まれた質問に対し、あっさりと「Kinetic Tetherball desk toyの動画を参考すれば作れる」といったコメントを残している。
・いつか完成させてもらいたい
「ついに永久機関の完成か」とネットで話題になったこの動画。結局はただの勘違いだったようだが、昼の休憩中に作ったにしては、なかなか面白い装置である。動画の作者には、これをきっかけに本物の永久機関を完成させてもらいたいものだ。
▼永久機関っぽく見える装置の動画がこちら。