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迷宮入りとなった ‟O.J.シンプソン事件”の凶器発見か! 同事件の裁判を描いたドラマシリーズの内容も変更に!?

2016年3月10日

1994年、米元プロフットボール選手O.J.シンプソンが、前妻とその恋人を殺害した容疑で逮捕されたO.J.シンプソン事件。凶器が見つからなかった事で、最終的に無罪をもぎ取ったシンプソンだが、事件から22年経った今、凶器になったと思われるナイフが発見され大きな話題を呼んでいる。

奇しくも、アメリカでは同事件の裁判の行方を描いたドラマシリーズが放送中で、にわかに事件の真相に注目が集まっていただけに、人々は衝撃を隠せないようだ。それでは、同事件と凶器発見の全貌についてお伝えしたい。

・O.J.シンプソン事件って!?

まずは、かいつまんでO.J.シンプソン事件について説明したいと思う。

当時、プロフットボール選手で俳優としても活躍していたシンプソンは、押しも押されぬスーパースターだった。ところが、1994年に彼の元妻ニコール・ブラウンとその恋人が、ニコールの自宅で惨殺死体で発見され、シンプソンは殺人容疑をかけられて拘留されてしまう。

後に釈放されたものの、今度は第1級殺人罪の逮捕令状が下り、その際、警察の追跡を振り切ろうとした彼がカーチェイスを展開! この逃亡劇は世界中で放送されたので、覚えている人もいるのではないだろうか。

この事件は、容疑者がアフリカ系アメリカ人で被害者が白人だったため、人種問題も絡んで大きく取り上げられていた。そして、有能弁護団で固めたシンプソンは無罪を主張し、凶器となったナイフが発見されなかったこともあり、最終的に無罪を勝ち取った。

・凶器になったと思われるナイフが発見!!

しかし、かつてシンプソンが所有していた邸宅を解体する際、現場作業員が、敷地内に埋められていたナイフを発見!! ナイフはロサンゼルス市警に引き渡され、現在、ナイフと事件の関連を調べるため、当局がDNAなどの鑑定を行っている最中だ。

仮に、ナイフが同事件の凶器であることが判明しても、シンプソンが訴追されることはない。というのも、米国では ‟二重処罰の禁止” といって、一度無罪になった事件は再度刑事責任を問えない法律が存在するからだ。

・同事件の裁判を描いたドラマはどうなる!?

そして、奇しくもアメリカでは、同事件の裁判を描くドラマ『American Crime Story』が放送中で、再びシンプソンに注目が集まっている最中だったのだ。

シリーズの製作側としては、凶器と思われるナイフ発見は、大きなドラマの宣伝になるに違いない。しかし、エンディングの変更を迫られる可能性もあり、全米のメディアが注目しているようだ。

ちなみにシンプソンは、2007年に起こした強盗と誘拐の罪で起訴され、禁固17年6カ月の判決を下されて刑務所に服役中である。二重処罰の禁止で彼が訴追されることがなくても、殺人事件の真犯人は誰なのか、当局に追明してほしいものだ。

参照元:TwitterTHE NEW YORKER、E!Online[1] [2](英語)
執筆:Nekolas

▼裁判が行われていた当時のO.J.シンプソン


▼こちらのニュース動画には当時のカーチェイスの様子が収められている

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