「マルちゃん」といえば、赤いきつねや緑のたぬきでお馴染みの一流製麺メーカーである。だがなんと、そのマルちゃんがアメリカで、現地の人も敬遠するほどマズいカップ焼きそばを販売しているという。
当サイトでは奇跡的に、そのアメリカ版カップ焼きそばの入手に成功。そこで、4人の記者が試食を行ったところ……衝撃的な味もさることながら、ひとりの記者が驚くべき反応を示すこととなったので、その内容をお伝えしよう。
・アメリカ版カップ焼きそば
今回、入手したアメリカ版カップ焼きそばは、テリヤキビーフ味、チェダーチーズ味、チキン味の3種類だ。アメリカ版の証に、パッケージには「PRODUCTS OF U.S.A.」の文字が見える。
・作り方に驚く
はじめに試食するのはテリヤキビーフ味。そして予想外だったのが、焼きそばの作り方である。驚愕のアメリカ版マルちゃんカップ焼きそばの作り方は以下の通りだ。
【アメリカ版マルちゃんカップ焼きそばの作り方】
その1:フタを半分開けて2つの小袋を取り出す。
その2:小袋1(野菜)を麺と容器の間に入れて優しく振る。
その3:線まで水(240ml)を入れる。
その4:電子レンジの1000ワットで4分間加熱した後、1分間そのままにして冷ます。
その5:ヤケドしないよう注意しながら、レンジから取り出す。
その6:フタを取り外して、小袋2を入れて……Enjoy!
アメリカ版は、なんと熱湯ではなく、水を入れてレンジで加熱。そして最後まで水を捨てないのである。果たしてこれで、食べられるレベルのカップ焼きそばが完成するのだろうか?
・1000ワットのレンジが無い
……と、ここで問題発生! なんと、編集部には1000ワットのレンジが無い。しかし、無いものはしょうがないので、1000ワットで4分のところ、半分の500ワットで倍の8分加熱して、帳尻を合わせてみることにした。
・麺の仕上がりは悪くない
まず小袋を取り出し、かやくを容器に開けたら、水を入れてレンジで8分加熱し、待つこと1分。フタを開けると……お! 麺が半透明でツルツルしてるではないか!! 500ワットで8分という計算もあながち間違いではなかったようだ。日本の麺とは違うが、それほど仕上がりは悪くない。
・最終的には全体がベチャベチャに
続けて、粉末ソースを投入して混ぜると……ん、んんん? 底に水分が溜まっていたようで、最終的には全体がベチャベチャに。なんとなくマズそうな気配が漂ってきた。さて、いったいどんな味がするのだろうか。
・佐藤記者の感想
それでは実食といこう。まずはじめは、以前、味覚テストキットを使った検査で、まったく味を感じない、無味覚 (ノンテイスター)という脅威の検査結果を残した、佐藤記者だ。
佐藤記者「(豪快に)ズズズズッ!……全然いい、全然いいよ、全然おいしいよ、日本のと比べてもそんなに変ではないよ。」
ナァァァアアアーーーニィィィイイイーーー!?
アメリカ人も敬遠するほどマズいと噂のカップ焼きそばが……「オ・イ・シ・イ」だとぉぉぉおおお!? マジですか! マジですか、佐藤記者!!
・サンジュン記者の感想
続いて、いつも味覚には自信があると豪語しているP.K.サンジュン記者だ。ウマいと言っている佐藤記者の味覚を全く信用していないようで、少量の麺を恐る恐る口に入れたその瞬間!
サンジュン記者「……甘いッ! 甘いッ!! 全然ウマくない!!!」
え!? 佐藤記者は、美味しいと言いながら、がっつり食べていたというのに……なんと「甘くて全然ウマくない」という。果たしてどちらの感想を信じればいいのだろうか。
・筆者と中澤記者の感想
ここで、2つに意見が分かれた形となった。さあ、この後、筆者(K.ナガハシ)と中澤記者が試食をした結果は……。
筆者「甘いッ! 食えないレベルではないけど、明らかに甘いですよコレ。」
中澤記者「マズいのは間違いない! で、なんでこんなに甘いの?」
結果、ウマいといったのは佐藤記者だけで、筆者を含む3人の記者は甘くてマズいという感想。しかも、全員の試食が終わった後に、残った焼きそばを再び食べ始めた佐藤記者。いったい佐藤記者の味覚はどうなっているのだろう?
・総評
アメリカ版カップ焼きそばを食べた筆者の感想としては、麺の仕上がり自体は悪くないが、水分が多くベチャベチャで、薄くなったソース味に砂糖を入れたような味であった。簡単に言うと……マズかった。
その後、チェダーチーズ味、チキン味も食べてみたが、最後に残る水分のせいもあり、どれも味がぼやけて美味しくない印象。しかし、3つの味を試食してみて確かだったことは、テリヤキビーフ味だけが異常に甘く抜群にマズいことである。
おそらく、このカップ焼きそばが日本では商品化されることはまず無いであろう。アメリカへ立ち寄ることがある方はぜひ、ご自身でその味を確かめてみてはいかがだろうか。
参照元:YouTube
執筆:K.ナガハシ
Photo:Rocketnews24.