1つの分野に特化した技術を学べる場所・専門学校。私(中澤)は高校を卒業する時、音楽の専門学校に行こうと考えた。結局、大学への進学を選んだが、正直今でもちょっと専門学校に憧れている。学校に行って好きな音楽を習えるとか最高やん? 近年、専門学校への進学は増加の傾向にあるようだ。
その影響か、私の時代に比べれば学校もずいぶん多種多様になった。そんな専門学校の1つである東京アニメ・声優専門学校が、7つの専攻を2017年から開設することを発表したのだが、「アイドル専攻」、「同人誌専攻」などその7つが多種多様すぎて話題になっている。一言いわせてくれ……もはや学校じゃないっ!
・追加されたのは以下の7つ
今回、新規開設が発表された専攻は以下の7つである。
・ アイドル専攻
・ アイドルプロデューサー専攻
・ メイド&コスプレビジネス専攻
・ 同人誌専攻
・ アニメイベントスタッフ専攻
・ アニメプロデューサー専攻
・ 公務員専攻
・親が泣く
さっそくHPを見てみると、まず萌え萌えの赤髪セミロングの女の子が目に飛び込んでくる。彼女は笑顔で語りかける。「こんなに楽しい学校は他にないアニ☆」と。ヤッベ! マジ楽しそうだぜ!! でも、私が進学の時に「ここに行きたい☆」って言っていたら親は泣いたかもしれない。
・真面目か!
学科・コースのタブをクリックすると、「アニメ声優ワールド」、「e-sportsプロフェッショナルゲーマーワールド」、「アニメ・イラストワールド」、「フィギュア原型師ワールド」、「音響効果・エンジニアワールド」、「アキバビジネスワールド」、「公務員ワールド」の6つの項目が表示される。それぞれのワールド内にいくつかの専攻があるようだ。
しかし、新追加以外の専攻もなんか凄いのが並んでいる。私はこの専門学校の存在を初めて知ったので、気になったコースを以下にご紹介していきたい。
・これがホンマのスクールアイドル
まず、アニメ声優ワールドを見てみると、専攻コースに「アイドル専攻」の項目が。アイドルも学校で習う時代か。これがホンマのスクールアイドル……言うてる場合か!!
・プロゲーマーとは何ぞや?
次に、e-sportsプロフェッショナルゲーマーワールドを見てみると、総合プロゲーマー専攻というコースが一番上に表示されている。FPS・RTS・格闘など、さまざまなe-sportsタイトルゲームに挑戦し、プロマインドやゲームの戦略、戦術を習得するコースなのだという。
ちなみに、e-sportsとはエレクトロニック・スポーツの略で、複数のプレイヤーで対戦されるコンピュータゲーム(ビデオゲーム)をスポーツ・競技として捉える際の名称なのだとか。
・半端じゃない情熱
最後に、アキバビジネスワールドを見ると、「アイドルプロデューサー専攻」、「同人誌専攻」などのコースが並ぶ。この2つのコースの内容は以下の通り。
アイドルプロデューサー専攻
歌・ダンス・グッズ戦略・SNSによる自己演出などを学び、アイドル育成・LIVEハウス経営・グッズ販売ビジネスはもちろん、広告・印刷・SNS等による告知も学びます。
アイドルのプロデューサーになるためにライブハウスを経営する情熱は見習いたいものである。
同人誌専攻
アイドルプロデューサーを育成する専攻。市場規模700億円の同人誌ビジネスについて学び、「同人誌で稼げる」人材を育成する専攻。同人誌の描き方、売り方はもちろん、法律・店舗・ネット戦略などのSNS戦略についても学びます。
同人誌は趣味が高じたものという認識だったが、私の認識が甘かったようだ。最近の同人作家は、法律にも精通しているのか。
・ネットの声
なお、今回の新追加された専攻について、ネットの反応は下記の通りだ。
「同人誌専攻、授業で歴史上の同人揉め事全部教えて欲しい」
「学生ならともかく、親御さん説得出来るんかいなと思ってしまった」
「なんで同人誌専攻があるのに漫画家もイラストレーターも作家もねぇんだよ」
「同人誌専攻ってことは親の金で同人誌刷るんですか?」
「同人誌専攻で就職後即戦力っていろんな意味で終わってる」
「是非こんなところで人生を無駄にしないで欲しい」
「同人誌専攻って親にどんな顔して行きたいって言うんだよ」
かつてはオタクのたしなみだったアニメ。しかし最近は、アニメの劇場版やアニソンがチャートにランクインすることも増え、すっかり巨大産業へと成長した。若者の間では表現手段として認知されているのかもしれない。なお、念のため、公務員ワールドを確認してみたところ、「公務員専攻コース」の1つだけしかなかったぞ。真面目か!!
参照元:声優専門学校・東京アニメ
執筆:中澤星児