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【検証】帰ってきたぞ! 我らのウルトラマンスタンプラリー2016の最速制覇に挑戦してみた / 休憩なし13時間29分の激闘の結末は……?

2016年1月12日

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以前の記事で、2015年冬に開催された神イベント「JR東日本ウルトラマンスタンプラリー」が復活するとお伝えした。ウルトラマンを見たことがなくても、なぜか魂が震えるまさにウルトラ楽しい同イベントが、2016年1月12日……つまり今日! いよいよ始まったぞーーー!!

昨年は1日制覇を成し遂げたが、今回はさらにハードルを高くし「最速制覇」を目指すことにした。理由は筆者が男の子であること……ただそれだけだ! 果たしてウルトラマンスタンプラリー最速制覇は成し遂げられたのか? 13時間29分に及ぶ激闘の記録をご覧いただきたい。

・楽しすぎるイベント

まず、ウルトラマンスタンプラリーの概要をごくごく簡単に説明すると、JR東日本の駅に設置された全65種類のスタンプを、専用のスタンプ台に押していくというもの。各駅がウルトラマンや怪獣を選出しており、その理由や力の入れようも大きな見どころだ。

今回筆者がスタートを切ったのは自宅の最寄り駅であるJR日暮里駅。まずは今回エントリーしている駅の中でも最果ての茨城県は取手駅を目指し、そこから都心に戻る作戦だ。取手行きの始発は午前4時33分。戦いの火ぶたは切って落とされたのだ……!

・ぶっちゃけ勝算アリ

──と、実はこの時点で筆者は最速制覇の自信がかなりあった。理由は簡単、ライバルがいないと思ったのである。いくら神イベントでも平日の始発から参戦してくるほどのウルトラ愛を持った人など、いるわけがない。

しかも、これは自己否定してしまうようだが、スタンプラリーの醍醐味の一つは “コツコツ集めること” である。開催期間中の50日弱で「どういうルートで集めようかな~」「ここ寄っちゃおうかな~」などと考えるのが楽しいのだ。

さらには立地的に最高のスタートが切れるこの環境……最速制覇待ったなし! と、ほぼ無人の常磐線に揺られている間は自信満々であった。だがしかし……。それは甘すぎる考えであったと、早くも取手駅で思い知らされたのだ。

・ライバルがメッチャいた

50分ほど暗闇を走り到着した取手駅。「ガッツ星人」のスタンプ台の前には5〜6人の人影が……。「ん? 地元の人?」なんて最初はのんきに思っていたのだが、彼らの様子が何やらおかしい。写真はバリバリ撮ってるし、スタンプ帳も1冊や2冊ではない。……この人たちガチや! ってマジか!! 平日の始発で取手まで来ちゃう人がこんなにいるんか?

……ということは、各駅に最速制覇を狙うライバルたちがウヨウヨいるってことじゃねーか! これはウカウカしてらんねぇ……!! この勝負俺が勝ぁぁぁあああつ! 気になる続きは2ページ目へGOだ!!

参考リンク:帰ってきたぞ! 我らのウルトラマンスタンプラリー
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

【検証】帰ってきたぞ! 我らのウルトラマンスタンプラリー2016の最速制覇に挑む / 休憩なし13時間29分の激闘の結末は……?

取手駅から都心に戻るまでは電車の本数も少なく、スタンプ台の前には常に同じ顔のライバルたちがうごめいている。腕の見せどころは上野駅に到着してからで、ここから北区方面を攻めるのか、品川方面を攻めるのか、それとも中野方面を攻めるのか各々が判断するのだ。

筆者が取ったルートは、北区方面からの攻略。1日1箱はタバコを吸う筆者だが、喫煙所にも寄らず、もちろんカフェにも入らず、ただひたすらグリーンスムージーだけを飲みながら駅から駅へと渡り歩いていく……。

・休憩なしでひたすら進む

お昼近くになると各駅のスタンプ台の前は、お子様連れのお母さんやウルトラマン世代とおぼしきお父さん方、そしてギラギラとした目のガチ勢で行列が出来ている。意外ではあるが50代から60代マダムの数が異常に多かったのも印象的だ。

昨年は無かった東京モノレールの駅もなんとか制覇し、残り25駅ほどですでに時刻は15時過ぎ。だがここから昨年の経験もあり、スムーズにスタンプ台が設置されている改札口を発見できたため、山手線や総武線沿いは「電車から降りる → スタンプを押す → 次の電車に乗る」という時短コンボを連発しまくった。もちろん一切の休憩はしていない。

・最速制覇の行方は……?

結局、全65のスタンプをコンプリートし、ゴールの上野駅にたどり着いたのは18時前。「全駅制覇スタンプ」を押してくれる係の人と目があった瞬間、係の人のテンションがメチャメチャ上がったのがわかった! 来たか? 来たのか? 俺が1位なのか!? どうなんだー! 以下、係の人と筆者のやり取りである。

筆者:「全駅制覇達成しましたぁぁぁぁあああ! 確認オナシャス!!」

係の人:「早いですねー! でも2位ですね」

筆者:「えええええええええええええええええええ! 俺より早い人いるんですか!? 飛んでるでしょ、その人!」

係の人:「はい、16時半に1人いらっしゃいましたね」

筆者:「うそーーーーん……。ちょっと1時間半埋める自信はないッスわ……」

係の人:「その方は西荻窪スタートだと言ってたんで、そっちの方がスムーズなんですかね? あ……! でも!!」

筆者:「え?」

係の人:「特別スタンプも全部押してありますね! フルコンプリートって意味では1位ですよ!」

そう、実は今回のウルトラマンスタンプラリーには65駅の他に「東京駅のNTTドコモ」と「川崎駅の帰ってきた怪獣酒場」の2カ所に特別スタンプが用意されているのだ。あくまでおまけではあるものの筆者はそれを抑えてあったが、1位の人は押していなかったらしい。

筆者:「じゃあ僕が1位ってことでいいですかね? 実質1位ってことで!」

係の人:「うーん、2位ですね

──とのことであった。

惜しくも最速制覇は成し遂げられなかったが、心の中では実質1位だと思っているので、それはそれでいいとしよう。ちなみに今回かかった費用は、日暮里発千葉県内で約1800円、東京モノレール約1000円、川崎周辺で約300円、そして23区内乗り放題の都区内パスの750円と合計4000円弱であった。

・やっぱり神イベントだった

客観的に見れば、13時間29分かけて体力もほぼゼロ。お金だって約4000円かかっているが……これが超たのC! 言葉にすればウルトラパワーだとしか説明のしようがないが、きっとスタンプを1個押した瞬間、あなたの中の何かがうごめき出すに違いない。

今回もやっぱり楽しかった神イベント「帰ってきたぞ! 我らのウルトラマンスタンプラリー」は2016年2月26日まで開催だ。昨年乗り遅れたという人も、ぜひチャレンジしてみようぜ!

参考リンク:帰ってきたぞ! 我らのウルトラマンスタンプラリー
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

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