「中国」「公衆トイレ」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべるだろうか? きっと多くの人が「扉のない “ニーハオトイレ” 」や「とにかく汚い」と答えるのではないだろうか? 異論はない。
しかし……だがしかし! そんな中国が変わるかもしれない! 何でも、2015年11月19日に「中国トイレ革命」が宣言されていたというのだ。そして、時同じくして、北京に新世代トイレが爆誕。斜め上な革命路線が話題となっている。
・北京で超革新的トイレが爆誕
話題の革新トイレ『第五空間』。ハイテクと言うくらいなので、ウォシュレットや自動水洗にでもなったのかと思ったら全然違った。別の意味でのハイテク路線だったのだ。
たとえば、全個室にタブレットを設置という謎路線。もちろん「Wi-Fi」完備だ。さらにトイレだけでなく「ATM」「フード&ドリンクの自動販売機」「休憩室」「電気自動車の充電スタンド」が併設されているという。確かにこんなトイレは見たことがない。
・まさかの便所メシ?
トイレでご飯というと「便所メシ」という言葉がよぎるが、動画や画像を確認してみると、便器が並ぶスペースと自販機が設置されるスペースは壁で区切られているようだ。
自販機のそばにはベンチも設けられており、リアル便所メシにはならなさそう。このニュースに、中国ネットユーザーからは「便利でいい」という声がある一方で「意味がわからない」という声もあがっている。
・中国メディアからは疑問の声
もしかしたら、飲食できるトイレというのは「食べ物がある → キレイに使わないと!」という心理を狙ってのことだろうか?
その真意はわからないが、中国メディアは今回の「ハイテクトイレ」が、トイレ革命の方向だとしたら疑問を呈さざるをえないと評価している。確かに、農村で求められているのはハイテクより何より、衛生面だろう。
・革命によりニーハオトイレも消滅か
現在、中国では「(トイレは)国や地域の発展度を示すもの」として、トイレ革命が進められている。今後3年間で5万7000カ所の公衆トイレを建設する予定だという。革命が、ハイテク路線で行くのか、はたまた別の路線で進められるのかはわからないが、とにかく「ニーハオトイレ」の消滅は近いのかもしれない。
参照元:捜狐新聞、中国経済網、人民網(中国語)、YouTube
執筆:沢井メグ