テクノロジーは、便利である一方、時に残酷な結果を生み出してしまうことがある。あまりにも機能やボタンが搭載されすぎていると、何をどうしてよいのやら、特に年配の人には親切とは言い難いかもしれない。
まさに、そんな経験をしてしまったパパがいるので紹介したい。ある息子が、ラスベガスを旅行する父ちゃんにビデオカメラを渡したら、なんと旅行の間中、ずっと自撮りモードになっていたというのである!! 再生回数が800万回に迫る珍ビデオは、「An Irishman In Vegas」でチェックできるぞ!
・ラスベガスを旅行する父ちゃんにビデオカメラを渡したら……
超話題の動画に登場するのは、アイルランド人のジョセフ・グリフィンさん。旅行前に息子のエヴァンさんが、父ちゃんにGoProカメラを渡して使い方を説明したのだが、パパは、どちらにカメラのレンズを向けるのか理解していなかったようなのだ。
はるばるアイルランドからラスベガスへ旅立ったジョセフさんは、ホテルの窓から、「グランドキャニオンはどっちの方向かな? きっとあっちだな!」と一人でブツブツつぶやきながら撮影しているが、もちろん写っているのはパパの顔だけである。
・旅ログを全て自撮りモードで撮影していた!!
そして、超豪華なテーマホテルが立ち並ぶ目抜き通り ‟ラスベガス・ストリップ” を歩きながら、周りの様子を説明するジョセフさん。だが、やはり真ん中に写っているのは彼だけで、ゴールドに輝くトランプホテルを見て「ドナルド・トランプの髪の色と同じだな」と言うものの、肝心のホテルは写っていないどころかホテルを眺めるパパのドアップが!
・帰国後、動画が自撮りモードになっていたことを知ったパパ
それに、「ベガス、ベイビー!!」と叫んだり歌を歌ったりと、後で見た時に動画を楽しめるよう、パパは場を盛り上げていた様子なのだ。ところが、まさか頑張っている自分の姿しかビデオに写っていないとは、夢にも思わなかったに違いない。こうして、ジョセフさんは楽しい旅を終え、アイルランドに帰国してから、ビデオが自撮りモードになっていたことを知ったのである。
「途中で動画を再生しなかったのかな?」と思ったのだが、おろらく、そのやり方が分からなかったのだろう。旅行へ行ったら、写真や動画で記録する旅ログは、生涯の想い出になる大切な自分の作品である。それなのに、自分の顔しか映っていなかったこと知ったら凹んでしまいそうだが、違う意味で忘れらない想い出となりそうだ。