ロケットニュース24

【検証】スカイダイビングした直後なら「大嫌いな納豆」は食べられるのかやってみた

2015年10月29日

top

人間、生きていれば「どうしても無理」なことが一つや二つあることだろう。だが、無理だからといって諦めるのは人として美しくないし、何より尊敬に値しない。困難に打ち勝ってこそ、人は生きている意味があるのだ。

筆者にとって絶対に無理なものが「納豆」である。冷蔵庫に入っているだけで嫌だし、口にするなど言語道断である。だが、「この方法ならば、もしかしたら納豆を克服できるかも知れない……!」というウルトラCを思いついてしまったので、検証してみることにした。

・アドレナリンを大量に分泌する

己の限界を超えるとき、絶対に欠かせないのが「アドレナリン」である。アドレナリンが分泌されることにより、交感神経が興奮した状態となり、「絶対に無理な納豆でも食べられるかもしれない」と考えたのだ。

では、アドレナリンを一気に放出するにはどうすればいいのか? 考え抜いた結果、「誰でも」「絶対に」「大量の」アドレナリンを分泌できるのは「スカイダイビング」ということになった。しかも筆者はスカイダイビング未経験者だから、かなりのアドレナリンが分泌されるに違いない。

というわけで、オーストラリアはメルボルンの『スカイダイブ・ザ・ビーチ』にて、人生初のスカイダイビングを決行! プランは単純、地上で納豆を持って待ち構えてもらい、アドレナリンが出まくっているうちに納豆を口に運ぶだけである。これ以上の作戦はあるまい……!

・イケメン「トニー」とスカイダイビング

筆者は、ベッカム似のイケメンインストラクター「トニー」とダイブをすることになったのだが、そもそも英語がよくわからないのに、上空ではセスナがうるさくて何言ってるかわからねぇぇええ! だが優しいトニーは笑顔で筆者の緊張を解こうとしてくれている。ヘイ、トニー……俺の命はアンタに預けたぜ!!

セスナはグングン上昇し、上空4500メートル地点に到着。地上4500メートルって宇宙ですよ、宇宙。それはさておき、いよいよ筆者の順番がやってきた! 足をセスナの外に放り出し、後はトニーのタイミングで飛び立つだけである!! そしてトニーが体を外に放り出すと……!

ウッヒョーーーーーーーーーーーーーーーイ! ヒャッホーーーーーーー!! よくわからないけどすげぇぇえええええッ!! 出てる出てる、アドレナリン出てる! 最高速度は200キロ、パラシュートを開くまでの落下時間は1分足らずであったが、ハンパないアドレナリンが体中を駆け巡ってるゾーーー!

・果たして納豆は食べられたのか?

パラシュートが開いてからは、美しいメルボルンの海を眺めながらの遊覧飛行。「鳥っていいなぁ」なんてことを思いながら地上に降り立ち、いざ納豆を口に運ぶと……全ッ然 食えん! てか入って行かないし絶対に無理!! 本当に無理ッ!!

理由はシンプルで、落下時には出まくっていたアドレナリンも、パラシュートが開き穏やかな気持ちになった瞬間、どこかへ消え失せてしまったのだ。落下中ならば食べられたかもしれないが、結果として「スカイダイビングの直後でも苦手なものは食べられない」ということになる。

ちなみに、人生初のスカイダイビングは最高の体験であった。落下中のエクストリームな体験は、ぜひ多くの人に味わってもらいたいし、なんなら「若かったらスカイダイビングのインストラクターになりたいなぁ」と思ったほどである。ダイブの様子は動画を確認してくれよな!

参考リンク:スカイダイブ・ザ・ビーチ・メルボルン(Skydive the Beach Melbourne)
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼スカイダイビングの様子はこちら。

▼果たして納豆は食べられたのか?

▼Thank You Tony!

モバイルバージョンを終了