ラグビーの得点は大きく分けて、トライとゴールキックの2種類がある。もっとも大きいのがトライの5点。次いでペナルティゴールとドロップゴールの3点。そしてトライ後のコンバージョンゴールが2点だ。
キックはいずれもゴールポスト間におけるクロスバーの上を通れば得点となるのだが、今も伝説として残っているコンバージョンゴールがある。そこで今回は、その様子が収録された動画「Dan Carter UNBELIEVABLE KICK!」をご紹介しよう。アンビリバボーと言うしかないキックは必見だぞ!
・オールブラックスの司令塔が見せたキック
神懸かったキックを見せてくれたのは、ニュージーランド代表の絶対的司令塔であり、史上最高のスタンドオフと言われるダン・カーター(ダニエル・カーター)選手。33歳の彼は、世界最多得点記録を更新し続けており、生ける伝説でもある。
その得点を生み出してきたのは、ワールドクラスの正確さを兼ね備えた左足。そして動画には、レフティーにとって角度の狭くなるポール左からのコンバージョンゴール……誰もが予想しなかった伝説の一本が収録されている。
・まるでスナイパー
なぜ伝説なのか簡潔にいえば、明らかにボールの軌道がおかしいからである。アウトサイドでキックするだけでも型破りなのにもかかわらず、彼は低い弾道で蹴った上にギュインと曲げて狙い通りに決めてしまった。
一見、ポールから大きく逸れたように見えるが、風に流される計算までも完璧。まるでゴルゴ13の狙撃のごとく、彼は狙っていたのだから驚かされる。実際にその光景を見ると、実況席が彼のスゴさに笑ってしまうのも納得できるだろう。
・日本代表の五郎丸選手にも注目
強いスクラムが組め、素晴らしいキッカーがいれば、勝てるとも言われているラグビー。日本代表には、キック成功率80%を越える五郎丸歩選手がいる。間もなく開幕するW杯では、背番号「15」のキック、そして彼の独特な間合いに注目して欲しい。