喫煙者の皆さんであれば、気づいているはず。最近コンビニに見たこともない商品が陳列されていることを。ロケットニュース24の愛煙家代表の私(佐藤)も気になっていた。見たことがない小さなサイズのマールボロの箱と一緒に、何か売っている。あれはなんだ? ということで興味本位でその商品「iQOS」を買ってみた。
これは火を使わず、灰も出ない加熱式タバコなのだとか。え? 電子タバコみたいなものなの? まあ想像するよりも、使ってみた方が早いということで、実際に試してみたぞ。
・9月1日より主要都市で販売
実はこの商品、1年くらい前から名古屋で販売されていたらしく、2015年9月1日より全国の主要都市で販売開始となったようである。名古屋で売っていたというのだが、私はその噂さえも聞いたことがなかった。
・ホルダーにヒートスティックを挿入
この商品は、「ヒートスティック」というカートリッジを電気で加熱する喫煙具に挿して使用する。ヒートスティックは従来の紙巻タバコよりもはるかに短い。先端にタバコの葉が巻かれており、これをiQOSホルダーに挿入し、加熱して喫煙するのである。
・気になる味は?
先に味についてお伝えしよう。本体にはカートリッジがついていないので、別途購入する必要がある。私が購入したのは、「レギュラー」だ。ホルダーにカートリッジを装着して、電源を入れると加熱される仕組みになっている。
一服吸ってみると……。味がしねぇえ~……。加熱時の煙は出ず、吸い込むと口からかすかに煙が出る程度だ。周りに出る煙が少ないのは評価できるのだが、ほとんど味がしない……。吸い甲斐があまりないのだ。
・ライターいらずだが……
仕組みとしては大変面白いと思う。喫煙者が常時気にするのは、タバコを切らすこととライターを失くすことだ。100円ライターなんか使っている場合、ガスが切れるとただのゴミになってしまう。その点、iQOSはライターいらずで、便利といえば便利。しかし、ホルダーとは別にホルダーを充電するポケットチャージャーが邪魔くさい。
・浸透するのか?
さらに言うと、最初に買うことになるiQOSのキットの値段が高い。9980円である。着火不要とはいっても、約1万を出してキットを購入しようと思う人がどれだけいるだろうか……。う~ん、革新的ではあるが、正直喫煙者に浸透するかどうかはかなり微妙なのではないだろうか……。言うまでもないことだが、タバコは二十歳になってから!
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
▼これがiQOSのキット。喫煙するには、別途ヒートスティックが必要
▼この青い箱のなかにキットが収められている
▼左からホルダー、ポケットチャージャー、クリーナー、充電用アダプター。それに充電ケーブルがセットになっている
▼ホルダーは手のひらに収まるサイズ
▼ホルダーを約20回充電できるポケットチャージャー。タバコを吸うために充電器を持ち歩くのは、正直面倒……
▼こちらはヒートスティック。味は「レギュラー」
▼タバコのミニチュア版みたいでかわいらしい
▼ヒートスティック(カートリッジ)をホルダーに挿入して使用する
▼実際に吸ってみると……
▼たしかに煙は少ないんだが……
▼あんまりタバコ吸ってるって感じがしねえなあ~……
▼やっぱ、普通のタバコうめぇええ!!