佐野研二郎氏がデザインした、群馬県太田市にある東武太田駅北口に建設中の「おおたBITO 太田市美術館・図書館」のロゴについて、太田市が調査を開始した。
現在すでにデザイン会社のロゴやインドネシアの旅行会社のロゴに似ているとの指摘があるが、イラストのプロに話をきいたところ「“○の中身を塗りつぶす” は、デザインの発想として、本当によくあるパターンだと思う」とのことで、パクりとは考えにくいそうだ。
それでもトートバッグのデザイン模倣問題などからか、ネット上では「イメージが悪いから取り替えたほうがいいのでは?」という意見が見受けられる。
だが、当事者である太田市民はどう思っているのだろうか? ネット上の意見がどうであれ、この美術館は太田市民から徴収された税金で作られている。
結局のところ部外者が何と言おうと、太田市民さえよければまったく問題ないのである。そこで太田市民のみなさんがどう思っているのか調査すべく、太田駅周辺で佐野研二郎氏のロゴについて、意見を聞いてみることにした。
方法としては「直してほしい」、「どちらでもいい」、「そのままでいい」の三択から、どの意見であるかを聞き取り調査。30人ほど調査した段階では、「直してほしい」と「どちらでもいい」がほぼ半数で、「そのままでいい」という意見はたった3票であった。ところが……!!
さらに聞き込みを続けていき、50人で集計は終了。結果はなんと……! 25人が「直してほしい」、20人が「どちらでもいい」、5人が「そのままでいい」という結果に終わってしまった。コメントをもらえた人の意見をまとめると
・直してほしい
「ダサいから」
「一目見ただけでは何だか分かりづらい BITOに見えない」
「おおたBITO(おおたびと)という名称なのに、太田という文字が入っていないのは分かりづらい。」
「佐野研二郎さんが怪しい」
・どちらでもいい
「ほんとどっちでもいいです……」
・そのままでいい
「そもそも興味ないからそのままでいいです。」
「パクりじゃなければ良い」
──といった感じである。確かにこれから太田市の看板になっていくであろう『おおたBITO』のデザインに、模倣問題の渦中にある人を起用することをためらう市民の気持ちは分からないでもない。
また、愛称が『BITO』とはいえ太田と入っていないのをためらうという意見も、市民だから感じるものだと思った。残念ながら現状はあまり市民から良く思われていない『おおたBITO』のデザイン、これから市はどう対応して行くのだろうか?
参考リンク:上毛新聞ニュース
調査:P.K.サンジュン
Report:なかの
Photo:Rocketnews24.
▼協力してくれた太田市民のみなさん、ありがとうございました!