「岡山県が大都会ではない」という記事を書いたところ岡山県民と思われる方々に激怒され、その後謝罪するべく「岡山県を大都会だと思わせる方法」という記事を書いたところまた激怒されてしまった筆者。
筆者の頭が悪いせいか、なぜ怒られるのかすぐに理解できなかったため小一時間考えた結果、岡山県民が激怒している理由としては「岡山県は本当に大都会なんだからちゃんと証明しろ!」ということなのではないかという結論に至った。
だが、やはり東京と比べて岡山の大都会さを証明するのは厳しい。そこで今回は発想を変えてみた。関東ナンバー2である神奈川県の大都会度と比較して岡山県が勝利したら、関東に岡山県が来ても東京と同等の大都会になるのではないだろうか?
反省の意味も込めて、今回は岡山県の大都会ぶりを証明するべく、神奈川県と岡山県の都会だと思える部分を3番勝負形式でジャッジ。どちらが真の大都会なのか、判断してみることにした。勝負の内容は以下のとおりである。
・勝負その1「県の名前が付いた駅の規模」
その都道府県の顔となるのが、やはり大阪駅や東京駅など、“都道府県の名前が付いた駅” である。この駅がショボかったら、「うわっ、この県超イナカじゃん(笑)」となってしまうこと間違いなしだからだ。それでは、神奈川県と岡山県の県の名前が付いた駅を見てみよう。
まずは「岡山駅」。写真に撮影しようとしても全部が入りきらないほどデカく、もちろん新幹線も通る。駅ナカの商業施設も充実しており、文句ナシの大都会ぶりである。さすが大都会岡山といったところか。
お次は「神奈川駅」。なんとJRが通っておらず、京急線のみ停まる小規模な駅だ。駅ビルなんてものは存在せず、田舎丸出しな感じの駅である。都会度としては、圧倒的に岡山県の勝利! さすが大都会岡山である。なお、横浜駅と比べろというクレームは受け付けない。
・勝負その2「名産品・名物」
次の勝負は、「名産品・名物」。流行に敏感なシティボーイたちを納得させる名物がある地域でなければ、大都会ではない。そこで、岡山県と神奈川県でもっとも有名であろう名物2つを比較し、大都会度をジャッジすることにした。
まずは岡山県の名産品「マスカット」。高級品は日本の台所、築地市場で1房1万円を超えるものもあるといわれ、筆者が岡山県に訪れた際に行った直売所でも、1房8000円ほどの超絶高級マスカットが販売されていた。倉敷や田園調布などの高級住宅街に住むセレブも納得する果物を生産する岡山は神。
神奈川県の名物といえば、やはり横須賀市の「よこすか海軍カレー」だろう。味については文句ナシに美味しいものの、食べると軍靴の音が聞こえてくるという人もいるらしいので、現代日本には合わないという意見もある。よって、「名産品・名物」勝負も岡山県の勝利。さすが大都会岡山である。
なお、よこすか海軍カレーのイベント「よこすかカレーフェスティバル」に笠岡市の人口を余裕で超える5万6千人が集まったことについては、ノーコメントとさせて頂きたい。
・勝負その3「本社を置く企業」
最後の勝負は、「本社のある企業」。やはり大都会を名乗るなら、日本有数の企業が籍を置いていなければならないだろう。それでは岡山県と神奈川県にある企業について比較したいと思う。今回は企業の知名度(規模ではない)で “大都会ポイント” を筆者の独断と偏見でそれぞれ振り分け、その合計で勝負したいと思う。
・神奈川県に本社を置く企業
エバラ食品工業:ほとんどのスーパーで見かける、有名食品メーカー。(大都会ポイント+2)
ココカラファイン:全国展開するドラッグストア。(大都会ポイント+1)
ブックオフコーポレーション:「本を売るならブックオフ」でお馴染み、古本やCD販売チェーン。(大都会ポイント+3)
コーエーテクモホールディングス:大航海時代やアンジェリークなどの有名ゲームを作るコーエーテクモゲームスの親会社。(大都会ポイント+2)
ファンケル:知名度の高いサプリや健康食品のメーカー。(大都会ポイント+2)
富士通ゼネラル:日本を代表する電子・電気機械器具の製造販売会社。(大都会ポイント+3)
パイオニア:日本を代表するカーナビや音響機器などのメーカー。(大都会ポイント+3)
日産自動車:知らない人はいないであろう自動車メーカー。(大都会ポイント+5)
カッパ・クリエイトホールディングス:かっぱ寿司でお馴染みの回転寿司チェーン。(大都会ポイント+2)
コナカ:紳士服のコナカでお馴染み。(大都会ポイント+1)
AOKIホールディングス:紳士服のAOKIでお馴染み。(大都会ポイント+1)
計 23大都会ポイント
・岡山県に本社を置く企業
大黒天物産:「ラ・ムー」や「ディオ」などの激安スーパーを展開する企業。(大都会ポイント+2)
サンマルクホールディングス:「サンマルクカフェ」などの飲食店を展開する企業。(大都会ポイント+2)
ベネッセホールディングス:さまざまなグループ会社を持ち、しまじろうなどの人気キャラクターで幼児にも大人気! 岡山を代表する企業である。(大都会ポイント+10)
株式会社 天満屋:1829年(文政12年)にオープンした、中国地方を代表する由緒正しい百貨店。(大都会ポイント+10)
計 24大都会ポイント
――ということで、勝負その3も僅差で岡山県の勝利! 結論としては、関東第2の大都会である神奈川県よりも、岡山県のほうが圧倒的に大都会であることが判明した。
もし岡山県を大都会でないとバカにする人がいたら、ぜひこの記事を見せて論破して欲しい。大都会岡山が輝く日は、すぐそこまで近づいてきているのだから!
執筆:なかの
Photo:Rocketnews24.