睡魔との闘いは、もはや避けられないのが現代人の悲しい運命。そして、そんな人類の希望の光と目された『眠眠打破』も、サイヤ人がスーパーサイヤ人になったように『強強打破』へと進化していった。
そしてこの度登場したのが、スーパーサイヤ人を超えたスーパーサイヤ人、その名も『激強打破』である‼︎ 今、この『激強打破』の成分がトンデモナイと話題だ。なんと『激強打破』には、眠気を打破するのに、そんなものまで必要なのか!? というような、ブッとんだ成分が多数調合されている……! 恐る恐る飲んでみた……。
・成分がブッとびすぎ
この『激強打破』の成分のなかでも、特に衝撃的なのが、スッポン・赤マムシ・サソリ・蟻(あり)・ウミヘビ・馬の心臓だ。なんといったらいいのか……、とにかく生命力と、殺傷能力の強そうな生き物ばかりだ。
眠気を覚ますのに、ここまで強烈な成分が必要なのだろうか? 本来は生きるための欲求である睡魔を、こうまでして我々は打破しなければいけないのだろうか? 睡魔って……、生きるって一体何だろう……。
・ネットの声が秀逸
この、あまりに衝撃的な成分に対するネットの声をいくつか抜粋してみると……
「あまりにも口に合わなかったので原材料を見てみたらそれはもう大変な事になってた 黒魔術か」
「スッポン、サソリ、蟻、マムシ、ウミヘビ、馬の心臓…」
「スッポンとマムシはまだ栄養剤として聞くのでよいとして、サソリとかウミヘビとかもう……」
「これはヤバいですね。胃の中で何か召喚されそう」
「強強打破はコーヒー豆をそのまま口にしているような味だったので、その延長のイメージで口にしたら悪魔のレシピでした」
「清涼感が迷子です」
「なんだこの精がつくもの手当たり次第ぶちこんだ感あるラインナップは」
「気づかずこの間飲んだけど、精力剤そのものだった。強強打破で十分です。。」
「wwwwww 不味そうwww 魔女もビックリな材料ですね・・・。」
「『この原材料を見て目を覚まして下さい』という意味かも知れません(^^;」
──黒魔術という表現は的確だ。さらには錬金術レベルとする表現もあった。ともかく……尋常じゃねえ。そのことだけはよくわかった。
・『激強打破』を買いに薬局へ
ここまで触れておいて……、当然飲まないわけにはいかない。ひどく気が進まないが、仕方ない……。重い足取りで薬局に向かった私(筆者)。そして、お店のオバチャンに、「『激強打破』……、ありますか?(なくていい)」と尋ねると……。
「ああ! ちょうど3本セットだけ入荷したのよ!」と、戸棚へ直行するオバチャン。そして、眠眠・強強・激強の、3本が一緒になった、打破3種盛りを手渡してくれた。袋には「あなたの本気度で使い分け!」と書いてある。本気もなにもあるかよッ……(泣)
・考えただけで具合が悪くなる
こうして手元に舞い込んできた、『激強打破』 。なんだか眺めているだけで具合が悪くなってきた。これを飲んでまで打ち破るべき眠気など、この世に存在するわけない。というか、していいはずがない。
薬局のオバチャンが、「そんなに頑張らなきゃいけないのね〜! お大事に! 絶対何かお腹に入れてからにするのよ!」と言っていたので、カルボナーラを口に入れる。だが『激強打破』を飲んだら、瞬時にこれがそのまま逆流してきてしまうかもしれない……なんて思うと、もう喉も通らない。
・強烈な刺激
そんな葛藤を繰り返しつつも、ついに私は腹を決めた。恐る恐る匂いをクンクンと嗅いでみるも、匂いは思ったほどオドロオドロしくない。強めの栄養ドリンク、といったところだ。
もう、成分のことなど忘れて、思い切って一口飲んでみた。味はというと……! 「 あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ……‼︎」と、とりあえず声が出てしまう味。具体的に云うと、シビれるような刺激。ウオッカなどの、アルコール度数の高いお酒のような感じだ。
飲み込むと喉がカーッと熱くなる……! お酒に弱い私にはムリだ……。それに、なんとなく脳内に爬虫類のイメージが浮かび上がるのも抑えられない。
・結論
味は思ったほど恐ろしい味ではなく、普通の栄養ドリンクに毛が生えたようなものかもしれない。だが、これを飲まないと打破できない眠気があるとすれば、それはもはや打破しちゃいけないんじゃないか。私はそう思うぞ。眠気を打破しなくていいように、違うところを工夫したい今日この頃だ。
Report:DEBUNEKO
Photo:RocketNews24.
▼眠気を覚ますのに、こんなものを飲まなければいけないのだろうか……。
▼こんな、『スクリーム』のお面みたいな顔になるくらいなら……
▼私は寝るほうを選ぶ……。