ひとつの分野で秀でた才能を持つ男性のことを「○○王子」と呼ぶことがある。ニット王子、ガーデニング王子、ハンカチ王子……。
その発想は中華圏でも同じであるようだ。中国には “ゴッドハンド” すなわち神の手を持つ「包茎王子」が存在するという。
・中国で話題の「包茎王子」
話題の王子は広東省東莞(とうかん)にいる。現地の東華医院泌尿科の医師・姜華龍(きょう・かりゅう)さんだ。姜医師は2009年に医学部で修士号を取得後、同院に勤めている。34歳という若さでありながら、素晴らしい包茎手術の腕を持つことで有名だそうだ。
そんな彼に敬意をこめて包皮王子、すなわち包茎王子と呼ばれることもあるのだとか。病院内で「包茎王子はいますか?」とスタッフに聞くと、「泌尿科の姜先生ね!!」と通じるほどだという。
・よりよい手術を求めて
台湾メディア『AppleDaily』によると、姜医師は東莞の若者はみんな何かしら包皮に問題を持っていることに気づいたという。だが従来の余った皮を切除する手術方法だと皮下の血管やリンパを傷つける恐れがあり、合併症が出やすい。彼も実際に多くの手術が失敗した患者を見てきたそうだ。
そこで、姜医師はより良い手術法を模索した。彼がたどり着いたのは、欧米で主流となっている手術法だ。導入当初、従来の方法では20分で済む手術が1時間かかるようになり、残業が必要になったため医療スタッフからは不評だったという。だが、患者の満足度は高く、姜医師の評判は人づてに広がっていった。
・「神の手」を求め外国からも患者
医学は日進月歩とよく言うが、現在では姜医師が取り入れた手術法でも手術時間は20分に短縮。そんな “神の手” は口コミで広がり、今では年間1000人以上の手術を行うまでに。中国全土からだけでなく、海を越え日本からも姜医師の腕を求めてやってくる患者もいるほどであるそうだ。
参照元:AppleDaily 台湾、ET Today(中国語)
執筆:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.
▼こちらが包茎王子・姜華龍先生だ