ロケットニュース24

薄毛(ハゲ)をごまかす7つの必勝テクニック

2015年6月4日

gull wing top

薄毛に悩む人たち、通称「ハゲ予備軍」の戦士たちは、死を覚悟した “サムライ” でありつつ、心のステージが極めて高い “解脱者” であると過去に述べた。あれから約2年の月日が流れたが、私は少しずつ “尊師(グル)” に近づきつつある。

もちろん私もサムライなので死は覚悟しているが(※毛根の死)、どうせ死ぬなら戦って死にたい。最後の最後まで “あがきたい” のだ。ということで今回ご紹介したいのは、今すぐ実践できる「薄毛(ハゲ)をごまかす7つの必勝テクニック」である。

・その1:ガルウィング(gull wing)

まるでカモメの翼のように、イタリアの名車ランボルギーニ・カウンタックのごとく、ハゲ部分(車内)を髪の毛(ドア)で “覆い隠す” のが、 通称『ガルウィング(gull wing)』という誇り高きテクニックだ。当の私も、実践している。

ちなみにハゲには大きく分けて「デコ系(ハルク・ホーガン型)」、「頭頂部系(アルシンド型)」、「全体薄い系(ブラマヨ小杉型)」の三種類に分類されると思うのだが、このガルウィングが有効なのは主に「デコ系」の戦士たちである。

私はデコ型の中でも「M字型ベジータ属性」なので、サイドからの攻撃(視線)に弱いのだが、そこそこ伸ばした前髪をガルウィング式に「カポッ」と “かぶせる” ことにより、ベジータではなく「ザーボンさん」へと変身することができるのだ。

なお、髪の毛を後ろに結う際も、ビシッとオールバックにしないほうが「ハゲではないな」と思われる。フワッと余裕を持たせて結うのだ。そう、まるでインディアンのごとく。たった1つでもインディアン・ジュエリーを身につけていれば完璧と言えよう。

・その2:ビッグウェーブ(big wave)

ガルウィングが “横流し” ならば、ビッグウェーブは “縦方向” のアプローチ、かつ「デコ系(ハルク・ホーガン型)」の中でも、“オデコが美しく曲線を描いている戦士たち” が多様するテクニックといえる。なぜタテ・ヨコで流派が分かれるのかについては、イラストを見てもらえれば一目瞭然。横のガルウィン、縦のビグウェだ。

どんなテクニックなのかといえば、ずばり「広い額を後方からの髪の毛で覆う」である。青く透き通る大海原に、美しくもパワフルに迫ってくる大波(big wave)のごとく、オデコという名のサーファーを “チューブライディング” させるのだ。

ちなみに、遠い昔の3年ほど前、名前こそ言えないが、とてもオシャレなIT企業の某社長に初めて会った時、彼は見事すぎるビッグウェーブ&実にサワヤカなチューブライディングによって、完全に “ハゲてるな疑惑” を払拭することに成功していた。

それはそれは見事だった。「さすがは社長」と思った。おそらくきっと、薄毛に悩む人以外ならば120%見抜けないレベルのクオリティだ。なお、まさにその日に書いた記事が「ややハゲかかっている男性はややハゲかかっている男性の髪型を見て一瞬でその構造を把握し「なかなかやるな」と無言で友情を深めている」というコラムである。

・その3:グラウンディング(grounding)

グラウンディング(グランディング)とは、しっかりと大地に足をつけて地球(宇宙)と一体化することにより、体と心に “生きるエネルギー” が流れてくる……みたいな方法のことを言う。なんら難しいことはない。ようは、まっすぐ立つだけだ。

そんなグラウンディングは、実はハゲ隠しにも応用できる。主に「頭頂部系(アルシンド型)」の人なら効果テキメン。やり方もメチャ簡単、姿勢よく立つだけである。まるで大地から伸びる樹木のごとく、胸を張ってまっすぐに……立つのだ。

こうすることにより、あまり人に見られたくない頭頂部が見えるのは “太陽だけ” という状態になり、宇宙的なパワーも注ぎ込まれる。さらに姿勢が良いのだから、人様からは「シャキッ」と見える。一石二鳥どころか三鳥四鳥、その姿勢から「我、宇宙なり!」と叫んだりすると、薄毛の悩みなんて吹っ飛ぶはずだ。

──その4からその7は、次ページ(その2)にて紹介したい。なお、目次としては「その4:アングル(angle)」「その5:デスマッチ(Death Match)」「その6:フェイク(Fake)」ときて、最後をシメるのは「漫画家(mangaka)」である。

Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.


薄毛(ハゲ)をごまかす7つの必勝テクニック(その2)

・その4:アングル(angle)

数学的テクニック「アングル(angle)」は、目の錯覚を利用した究極奥義に近い必殺技だ。この方法を使えば、なんと額の広さを「10分の1」にすることも可能。まずは下の写真を見て、技名「アングル」の凄まじさを感じ取ってほしい。

どうだろう。どこからどう見ても「オデコの狭い人」である。だが実際は広い。画像を測ってみたところ、私の額は70ピクセルという長さであった。だがしかし、アングル実践後の写真の長さは……なんとジャスト7ピクセル。大バーゲン90%オフである。

ちなみに、もしも仮に、相手の目線が自分と水平だったとしてみると、最もアングル効果が高いのは「直角よりも60度のけぞる」という角度であった。つまるところ、相手の目線の高さを瞬時に測り、追尾レーダーのごとく常に角度を計算しながら「相手の正面から150度」を維持できるようになれば無敵なのだ。

・その5:デスマッチ(Death Match)

もちろん語源はプロレスのデスマッチ。そして、デスマッチを得意とするファイターの勲章ともいえるのが、ボコボコと膨れ上がった「額の傷跡」であろう。有名な傷跡といえば、ブッチャーことアブドーラ・ザ・ブッチャーの額に切り刻まれた「縦方向の傷跡」であるが、ハゲ隠しに適しているのは「横方向の傷跡」である。

やり方は至って簡単。単にオデコを狭めるだけだ。オデコ伸縮のプロになると、まるで洗濯板のように、シワとシワの間にポストカードが挟めるくらいまで縮めることが可能となる。

なお、計算してみたところ、デスマッチ効果による縮小率は57%オフ。元の額の広さよりも、6割弱は狭く見えるということだ。ただし、やりすぎるとシワ線がしばらく残ってしまうので、「ここぞ!」という時に注意して使って欲しい。

・その6:フェイク(Fake)

スポーツ界における「フェイク」とは、相手を惑わす動きのことを指す。そのテクニックは、薄毛(ハゲ)のごまかしにも応用できる。なぜ人が「ハゲ」だと認識するのかといえば、ずばり “最も目立っているのがハゲ部分” であるからに他ならない。

ヒゲ伸ばしが鉄板だが、アゴを伸ばすのも良いだろう。出来る限り、相手の注意を “目線よりも下” に誘導するのが鉄則だ。思い切り特徴的なヒゲが目の前にあったら、相手は「変わったヒゲの人だった」と、アントニオ猪木ばりにアゴが伸びていたら「猪木みたいなアゴだった」と認識する。そこに「薄毛」という二文字は存在しない。

イチかバチかの大勝負として、「横山やすし」という技もある。メガネの位置を「生え際」あたりに持ってくるのだ。すると人は「ああ、メガネをかけているけど、たまたま今は肉眼で見たいのね」と認識する。それと同時に生え際も隠れる。完璧だ。

・その7:漫画家(mangaka)

ハゲを隠したいけどヅラは嫌だ。そんな人が陥りがちなのが、「帽子好き」というキャラクターだ。いつも帽子をかぶっている。いつもバンダナやタオルを巻いている。だが、そんなキャラクターを演じても、人は「帽子好きなんだなァ」とは思わない。

無情なものだ。本当に帽子が好きなのかもしれないが、フサフサ頭の人でさえ「もしかしたら」と疑惑の目で見られてしまう可能性もゼロではない。だが、そんな疑惑もふっとばす、史上最強にして永遠に続く、天下無敵の帽子がある。そう、ベレー帽だ。

ベレー帽の男に「俺、漫画家なんだ」と言われたら、もはや納得するしかない。タートルネックを着ていたらなお良しで、メガネもしくは “パイプたばこ” を手にしていたら完璧中の完璧だ。漫画家じゃなくても、絵筆を持って「画家」でも可だが、黒ベレー帽の正面に赤ドクロの刺繍を入れ、銀河系漫画家を名乗るのも悪くないだろう。

Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

モバイルバージョンを終了