野球の醍醐味といえば、なんといっても一球ごとに行われている「駆け引き」であろう。次はどのコースにどの球種を投げるのか、そしてバッターの狙いは何か……そう考えるだけで、野球は数倍も楽しく観戦できるものだ。
プロになればそのレベルもグンッと上がるものだが、今回はなかなかお目にかかれない駆け引きから生まれたプレーをひとつご紹介したい。チーム一丸となって相手選手を騙したトリックプレーは、動画「Southaven Pulls Off Trick Pick-Off Play in MHSAA Championship」で確認できるぞ!
・アメリカでの試合
動画に収録されているのは、アメリカの高校生による試合のワンシーン。ランナーを二塁に背負い、一打で勝ち越し点を奪われるかもしれない……守る側はそんなピンチを背負った状況だ。もちろん、投手はランナーを警戒し、二塁へ牽制球を送る。
・野手全員が演技
ところが! 普通の牽制と違ったのが彼らのプレーだ。投手が牽制したフリをすると、なんと野手全員がボールを逸らした演技を披露! 外野に転がっているかのように見せ、ランナーを誘い出すのである!!
そして一度ボールから目線を切っていたランナーは、外野へボールが転がったと勘違い。三塁へ進もうとしたところ、あっさり挟まれてアウトになってしまう。なんという頭脳プレー……なんというチームプレーだろうか!
・お見事
成功するかわからず、二度は通用しないこのトリックプレー。このランナーが帰塁する際に目線を切るというデータがあったのかは不明だが、ここぞの場面でアウトに仕留めたのは「お見事」の一言に尽きる。高校生といえども、ハイレベルな駆け引きだ。