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【激安海外】航空券&宿代込み5万円でベトナムを満喫できるかやってみたら77円あまった! 宿はバックパッカーもビビるレベルのベトナム式カプセルホテル

2015年4月9日

HCMC

「さぁて海外旅行に行こう!」となったとき、ネックとなるのがお金である。10万円くらいは必要かなぁ。いいや、もっとかも? 近場の韓国や台湾ならば、格安ツアーなんてのもよく見かけるが、せっかく海外なんだから、もっと遠くに行きたいな……!

ということで、今回チャレンジしてみたのが、東南アジアはベトナムのホーチミンシティ。航空券&宿代込みで、軍資金は5万円のみ。はたして、わずか5万円でベトナムを満喫することはできるのだろうか? ……結論としては、満喫できた! しかも、なんと……さんざん飲み食いしてお土産まで購入したのに、77円も余らせることに成功!

・事実上のおこづかいは3496円のみで満喫

まず最初に、今回のベトナム旅で使ったお金を以下にズラズラっと書いておきたい。スタート値である軍資金は5万円。支払った金額の横に残高も記してみた。

・航空券(成田〜ベトナム往復) → 4万5680円:残高4320円
・宿2泊 → 824円:残高3496円
・空港から市内までの市バス → 5000ドン(約27円):残高3469円
・バインセオ屋さんまでのバイタク → 40000ドン(222円):残高3247円
・46Aバインセオのバインセオ → 70000ドン(389円):残高2858円
・46Aバインセオ生春巻き2本 → 40000ドン(222円):残高2636円
・46Aバインセオサイゴンビール → 14000ドン(77円):残高2559円
・宿に戻るまでのバイタク → 40000ドン(222円):残高2337円
・安宿街でマンゴージュース → 25000ドン(139円):残高2198円
・フォー2000のフォーガー → 67000ドン(372円):残高1826円
・フォー2000のエビ揚げ春巻 → 670000ドン(372円):残高1454円
・スイーツ屋さんキムタインまでのバイタク → 40000ドン(222円):残高1232円
・キムタインのプリン → 18000ドン(100円):残高1132円
・キムタインのステーキ → 65000ドン(361円):残高771円
・おみやげ10個 → 100000ドン(556円):残高215円
・アイスコーヒー → 20000ドン(111円):残高104円
・空港までの市バス → 5000ドン(27円):残高77円

──ベトナム人がイチオシするフォー屋さんでフォーを食べつつ、ホーチミン一美味いとされるバインセオ、さらに生春巻きにビールにアイスコーヒー、極めつけはベトナムでも有名なプリンやステーキを食べつつも、おみやげまで買ったうえで……77円も残して満喫フィニッシュ。我ながら完璧すぎるほどパーフェクトな激安旅行だ。

それでは、ここからは各項目について細かく説明していきたい。時間にゆとりと根性さえあれば、たった5万円でベトナムを満喫することは余裕のヨッチャンなのである!

・航空券(成田〜ベトナム往復) → 4万5680円:残高4320円

まず航空券は、古くからの旅人には「スカイゲート」という名前でおなじみ『DeNAトラベル』で購入。ベトナム行きの最安値は……チャイナエアラインの2万5000円!

しかし、もちろんこの安さだと直行便ではなく経由便。台湾の台北経由で、さらに帰りの便はトランジット時間がかなり長いが、安さには変えられないのでコレで決まりだ。サーチャージなどを含めた価格は4万5740円。これにて残高は4320円と相成った。

・宿2泊 → 824円:残高3496円

続いては宿。何も予約しないで現地の安宿街に赴いてから宿を決めるのもオツであるが、そこまで時間がないので予約しておいたほうが無難だろう。ということで、DeNAトラベルで上記のチケットを取った時に、「コチラの宿はどうですか?」的に表示される宿一覧から、一番安いホテルをチョイスしてみた。そう、DeNAトラベルは海外のホテルもあわせて予約できるのだ!

そんなこんなで候補にあがったのが「プックカンホテル」という名の激安ホテル。なんと1泊412円! 私(筆者)もバックパッカー時代は、1泊2ドル〜3ドルの宿に泊まっていたので、こんなのは余裕だ。写真も実にイイ感じ……と思ったら、なんか変だ。

1泊412円のプランをよく見てみると、シングルルーム……ではなく「economy capsule(エコノミーカプセル)」と書いてある。しかも写真は “畳まれた布団” だけ。どんな部屋なのかサッパリ分からない謎の写真! ……な、なんなんだ!? なんなんだこの怪しさは!! 一体この写真は、部屋のどこを撮ったんだ!? 押入れなのか!? むしろ気になる! ということで、ここに決めた。

はたしてベトナムの激安宿プックカンホテルの「economy capsule(エコノミーカプセル)」とは、いかなる寝床なのか? それもあわせて旅の続きは……次ページ(その2)へGOだ!

参照元:DeNAトラベル
Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.


【激安海外】航空券&宿代込み5万円でベトナムを満喫できるかやってみたら77円あまった! 宿はバックパッカーもビビるレベルのベトナム式カプセルホテル(その2)

日本を朝に発って、台北の空港で数時間待ってから飛行機を乗り換え、夕方頃にベトナムはホーチミン市のタンソンニャット国際空港に到着した。この空港の名物であり特徴なのが、“出待ち” の人が大勢いるということ。ビックリするほど待っている。なんだかスターになった気分であるが、誰も私の事など見てはいない。

・空港から市内までの市バス → 5000ドン(約27円):残高3469円

さて、まずやるべきことは宿近くの市内に行くことである。タクシーを使うのが最も安全かつスピーディーだが、ここは安さを求めて路線バスをチョイス。空港を出たすぐそばに乗り場があるので、初心者でも安心して利用することができる。しかも、これ1本しかないので迷うことはない。

行き先は、ホーチミンシティの安宿街ファングーラオ通り&デタム通りにも近いベンタイン・バスターミナル。観光名所でもあるベンタイン市場のすぐそばだ。価格は5000ドン(約27円)と激安で、交通渋滞にもよるが遅くとも50分ほどで到着する。

ちなみにタクシーだったら価格は16万ドン(約889円)〜20万ドン(約1112円)、所要時間は約20分といった感じだ。ベトナムならではのバイク集団を横目にみつつ、市内へ到着。

・衝撃的すぎたベトナム式カプセルホテル

市内についたら、とりあえず宿にチェックインだ。ベンタイン市場からテクテクと10分ほど歩いたところに、激安宿プックカンホテルはあった。

ニコヤカなスタッフにパスポートを見せ、無事にチェックインは完了。支払いは、DeNAトラベルでブッキングした際にクレジットカードで決算されているという。そして「部屋はこちらです!」と通された場所は……あまりにも私にとって衝撃的な光景だった!!

カ、カプセルホテルつったらカプセルホテルなんだけど……どっちかっつーと穴ぐら! 完全に穴ぐら! あの謎の写真 “畳まれた布団だけ” の意味もすぐに分かった! 穴ぐらに布団があるだけ!! マジのマジでそのまんま! 写真に偽りなしっ……!!

若いころ、2年半ほどバックパッカーをしており、これまで様々な安宿には泊まってきたが、このタイプは初めてだった。2段ベッドではなく、押入れ的な穴ぐら……いわば「縦長式ドラえもんの寝床」といった感じである。

とにかくこれは衝撃だった。こんな宿をオンラインでブッキングできるなんて、DeNAトラベルは超エキスパートモードのバックパッカーにも対応しているといっても過言ではないだろう。ちなみに、こちらの穴ぐら部屋、シャワー&トイレは共同だが、洗面所は3つもついている親切設計。また、穴ぐら内には自分専用のコンセントもあるぞ。

・バインセオの名店「46Aバインセオ」 → 交通費込1132円:残高2337円

あまりにも衝撃的な宿であったが、とりあえず寝れればOKなので問題なし。さっそくベトナムならではのディナーに向かおう。狙いを定めたのは、ベトナム式お好み焼きこと「バインセオ」の名店『バインセオ46A』だ。

地元民からも圧倒的な支持を得ている、まさしく「バインセオといったらここ」的なお店である。しかしながら、市内からは少し離れた場所にあるため、徒歩で向かうにはキツイ距離。ここは一発、勇気を出してバイタクことバイクタクシー(セオム)を使ってみよう。

とにかくベトナムのバイタクは、価格交渉が非常にキツい。10倍ボッタクリなんて当たり前。事前に、宿のスタッフなどに「ここに行きたいんだけど、だいたいどのくらいかかるかな?」と相場を聞いておくのがコツである。

宿のスタッフによると「外国人なら50000ドンかなぁ」とのことなので、まずは20000ドンから交渉し、結果的には片道40000ドン(222円)、往復80000ドンで落ち着いた。

バイタクのおっちゃんのケツに乗り、バイクだらけの道をスイスイと走って行く。たまに事故もあるらしく、危ないつったら危ないのだが、このスリルがタマらない。また、スリ抜けしまくるのでタクシーで行くより早く到着する。単なる移動手段というよりも、1アクティビティだと思って利用するのが吉であろう。

・やっぱり美味いバインセオ

さあ、そんなこんなでバインセオだ。この「バインセオ46A」は、本当に古くからの人気店で、閉店間近になるとバインセオも品切れになる。地元民はもちろん、外国人旅行者も多数訪れる有名店なのだ。

注文したのはバインセオと生春巻き(2本)、そしてサイゴンビールだ。生春巻きが美味いのは当然だとして、やはりこの店のバインセオはマジのマジで最強に美味い! 皮はパリパリ、中身はモッチリ、もやしはシャキシャキで文句なし! この店のバインセオを食べてしまったら、日本で食べるバインセオが物足りなくなるから要注意。

・1日目終わって残高2337円

帰りは、お店の前で待機していてくれたバイタクのオッチャンのケツに乗って宿へ戻る。1日目が終わった時点で、はやくも残高2337円。このわずかな金額で、残りの日程をどう充実させるのか? ここからはダダダッと急ぎモードで紹介するぞ! 77円まで使い切った、充実のベトナム旅のラストスパートは次ページ(その3)へ。

参照元:DeNAトラベル
Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.


【激安海外】航空券&宿代込み5万円でベトナムを満喫できるかやってみたら77円あまった! 宿はバックパッカーもビビるレベルのベトナム式カプセルホテル(その3)

2日目、まずは起床後のフレッシュジュースである。東南アジアといえば、やはり新鮮な果物の生ジュース! 店員さんがオススメしたのはマンゴージュースで、価格は25000ドン(約139円)。さも当然のごとく、当たり前に美味しい。マズイわけが無いという感じだ。気分もフレッシュになったところで、次に攻めるのはフォーである。

・バイタクのオッチャンがおススメしたフォー屋さん

ベトナムのフォーは、日本でいうところの「そば」みたいなものだろう。立ち食いそばもあるし、名店もある。もしも日本で外国旅行者に「安くて美味しいおそば屋さんを教えてください」と聞かれたら……あなたなら、どう答えるだろうか。

そのへんにいたバイタクのオッチャンに、「安くて美味しいフォー屋さんを教えて」と聞いたところ、しばし悩んだ末、彼がオススメしてきたのは、ベンタイン市場近くにある『フォー2000』というお店だった。

オッチャンが「決して激安ではない。でもマジで美味い。地元民もよく来る有名店だ」と言っていた通り、このお店のフォーは若干高めの67000ドン(約372円)。安いフォー屋さんなら20000ドン(約100円)で食べられるが、オッチャンが損得関係なく自信を持ってオススメするのだから信じてみることにした。

店内には地元民はもちろん、外国人旅行者も多数いる。やっぱり有名店なのかな……? 注文してからしばらくすると、ホッカホカのフォーがやってきた。そしていざ一口食べてみると……お……おぉ……これは……ザットゴン(うまい)!

なんというか、繊細! 麺が繊細! 麺舌触りが、ちょっぴりザラザラしていて、透き通ったスープもまた美味し! 今まで食べてきたフォーの中では、ダントツでナンバーワンのフォーである。オッチャンやるじゃん!

──それもそのはず、ぐるりと店内を見回してみると、雑誌や新聞に載りました的な切り抜きのほかに、「クリントン大統領も食べに来ました」と、当時の写真が飾ってある! かのアメリカ大統領に食べさせても大丈夫な、庶民的なフォーの店……それがフォー2000なのであろう。ちなみにチェーン店らしい。

あまりにもフォーが美味いので他のオススメ料理も食べてみた。英語NGな店員さんが無言でメニューを力強く指差した先にあったのは、「エビ揚げ春巻き」なる一品料理。いざ食べてみると……ヤバいこれ! むしろ、フォーよりやばいよこれ!

春巻の中にデカいエビが1匹まるまる入っており、ベトナム式の揚げ春巻きとエビのプリプリを一緒に楽しめるという究極の逸品。これは美味い。マジでうまかった! 料理の写真を撮るのも忘れてしまうほど無我夢中で食べてしまった。

・売り切れ続出の絶品プリン

そろそろベトナム旅行もシメに入るタイミング。絶品のフォーを食べたあとは、やはり絶品のスイーツでフィニッシュしたい。ということで行ってみたのが、ベトナム通ならご存知『キムタイン』である。農場直営の牛乳店であり、この店のプリン(バイン・フラン)は絶品中の絶品とファンも多い。

安宿街から少し遠い場所にあるので、移動は “昼の部のバイタク” というアクティビティの意味でもバイタクを使用。価格は40000ドン(222円)だった。そしてお店に着くと……シャレオツな雰囲気! お店に来ている地元民も、オシャレな人が多かった。

まず注文したのはプリンである。価格は18000ドン(100円)。すぐに来た。そしてすぐに食べてみた……ら、やっぱり美味い! まろやか。実にまろやか。サッパリ系のまろやかプリンといった感じであり、身も心もオシャレな気持ちになってくる。

さすがにプリン1つでは申し訳ないと思い、店員さんオススメの “メシ系メニュー” を聞いてみると、『ステーキ&エッグ&パテ(ゴハンはオマケ)』で65000ドン(361円)。どんなものが来るのかな……とドキドキしながら待っていると、なんとまさかの鉄板ジュージュー!

薄目のビーフステーキが、ジュージュー鉄板の上に鎮座ましましており、そこに半熟的な目玉焼き! トロリと目玉焼きを崩しながら、ステーキと一緒に食べてみると……ザットゴン(うまい)! マジのマジでザットゴン(うまい)! パテも濃厚でザットゴン(うまい)! ベトナム最後のゴハンにふさわしい、大満足のランチとなった。

・おみやげも買える!

その後は、ゆっくりと街を探索する意味でも、徒歩でテクテクと安宿街に戻り、安めのお土産を10個購入。Vietnamと書かれたポーチである。余談だが、ベンタイン市場では1つ20000ドンとか言っていたのに、ここでは最初から1つ10000ドンだった。決して市場が一番安いわけじゃないので気をつけよう。

・しっとりとカフェスダー

最後の最後は、私の好きなベトナムコーヒーで締めくくり。アイスのベトナムコーヒーは、ベトナム語で「カフェスダー」と言う。価格は20000ドン(111円)だ。

11年ほど前に足繁く通ったカフェに行き、お姉さんに「カフェスダ〜」と言うと、あの頃と同じ味のカフェスダーがやってきた。11年前は、このお姉さんも痩せていて可愛かったのだが、今は少しふっくらして “おかみさん” になっていた。私も私で、オッサンになっていた。

帰りの空港までは、また市バスを使えば5000ドン(27円)だ。残った金額は77円。台湾の空港で乗り継ぎ1泊しなければならないが、とても満足な「5万円ベトナム旅行」だった。なにせ乗り継ぎなので、機内食も合計4回も楽しめる。発想を変えれば、格安の乗り継ぎ便も悪くないぞ!

参照元:DeNAトラベル
Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

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