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【注意喚起コラム】ヤクルトを着た人は阪神エリアに入れません!

2015年4月6日

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この世の中には「危険エリア」がいくつもある。たとえば、気候も最高で街の景観も最高、ついでに地価も最高級……と言われているアメリカ西海岸の世界都市サンフランシスコも、テンダーロイン地区は要注意。何がどう危険なのかは、行けば分かる。

対する日本にも要注意なエリアは山ほどあるが、つい先日、思わぬ場所でまさかの注意喚起を受けてしまったのでご報告しておきたい。場所は神宮球場の外野エリアだ。

・イケイケのヤクルト

2015年4月2日。この日、東京ヤクルトスワローズの本拠地である神宮球場では、ヤクルトスワローズ−阪神タイガースの試合が繰り広げられていた。スコア的にはヤクルトの圧勝ムード。ホームランも何発か入り、ヤクルト側は東京音頭が止まらない。

当の私(筆者)は、ヤクルト側の外野席に座りつつ、静かに “久々の神宮球場” を楽しんでいた。球場に入る前、「ヤクルトファンクラブの特典タオル」を無料でゲットできたこともあり気分は上々。しかし、いかんせん寒かった。凍えるくらいに寒かった。

ということで、私のお気に入り球場メシである『麺や秀雄』のカレーライスを食べに向かった。場所は外野のセンターエリア。寒いので、座席には持ち帰らず、『麺や秀雄』の前の「立ち食いコーナー」でサササッと食べた。ウン、やっぱり美味しい!

腹も落ち着いたので、座席に戻る。とりあえず試合の模様も気になるので、一番近い入り口からグラウンドの見える外野エリアに出てみることにした。そこは阪神エリアだったが、トコトコとセンターエリアに向かってヤクルト側に歩いて行った。

──すると!

神宮球場の係員さんが私を見るやいなや、何かを言いたそうな表情でズンズンと近づいてくる! 怪しいニオイを嗅ぎつけた成田空港の麻薬犬のごとく、私に向かって一直線に近づいてくる。ズンズンズン……から「タッタッタッ」と駆け足になってきた!!

どうしたんだろう。私の口元にカレーライスがついていたりするのかしら……? それともチャック全開……? いろいろと一瞬で確認してみたが、どうも違う。そしてまもなく係員さんは、私の行く先をふさぐように真正面に立ちながら、こう言った。

係員さん「ヤクルトを着た人は阪神エリアには入れませんっ! すみやかに……あのゲートから下へ降りて、下からヤクルト側へ……! おねがいしますっ……!!」

──うかつだった! たしかに私はヤクルトファンクラブでもらった応援シャツをバリバリ着ていた。その状態で阪神エリアを横切ろうとしていた。でも、でも、ヤクルト側の自分の席に戻るだけだし……と思っていた。だが、それは甘い考えだったのだ!

係員さんの真剣な瞳は、「危ない目にあいたくなかったら、いますぐこの場を離れろ……今すぐだ!」と訴えていた。それはもう真剣な表情で、私の身の安全を心配してくれていたのである(たぶん)。当然ながら私は、有無をいわさず従った。そして、同時にこう思った。「そんなに治安が悪いのか!」と。

・ゲート下は平和な世界

ゲートを降りると、そこはヤクルト&阪神ファンが入り混じる平和な世界だった。トイレに行く者、ゴハンを買いに来た者、グッズを買いに来た者……たちが、チャッチャと足早に用事を済ませる世界都市サンフランシスコといった具合である。

だがしかし、ゲートを上って阪神エリアに1歩でも入れば……おそらくきっと、またあの係員さんが命がけで私を止めに入ることだろう。今度こそ「今すぐヤクルトを脱いでください! さもないと、どうなるか……知りませんよ!!」と言うかもしれない。

いずれにしても、神宮球場の外野エリアにおいて、「ヤクルトを着た人は阪神エリアに入れない」ということは、しかと私の心に刻まれた。それでも入りたいのならば、青いヤクルトを脱ぎ捨てて、黄色い阪神シャツで臨むべき。さもないと……!?

執筆:GO羽鳥
イラスト: マミヤ狂四郎
Photo:RocketNews24.

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▼堂々と阪神エリアを横切りたいなら着替えたほうが良いかもしれない

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