恋をしたことがある人なら誰でも経験あると思うが、好きな人の留守番電話のメッセージは簡単に消せるものではない。ちょっと落ち込んだ時や辛いことがあった時に、好きな人の声を聞けば一気に気分がアガるからだ。
そんな、亡くなった妻の留守電を消せないでいたおじいちゃんがいる。一度は留守電のメッセージが消えてしまったものの、エンジニアの尽力により音源を復元させることに成功。そして、再び亡き妻の声を聞いたおじいちゃんの姿は、ウルウルせずには見られないのだ!! こちらは動画「Stan Beaton and the Lost Voicemail」でチェックしてみてほしい。
・亡き妻の留守電メッセージを消せないおじいちゃん
ずっと、亡き妻の留守番電話のメッセージを大切にとっていたのは、イギリスに住むスタン・ビートンさん68歳だ。2003年に彼は妻ルビーさんの最期を見取り、彼女の声を何度でも聞けるようにと、留守電を消さずに11年間も保管していたのだ。メッセージが消えてしまうことを恐れて、電話会社も変えずにいた。
死後11年も経って、今でも妻を忘れられずにいるスタンさんの気持に、すでにジ~ンときてしまう……。
・大事にしていたメッセージが消える事態に!
ところが2014年12月、彼が契約していた電話会社「ヴァージン・メディア」がサービスをアップグレードした際、ルビーさんのメッセージが消えてしまったのである!! あまりのショックに打ちひがれると同時に、憤りも感じたというスタンさんは同社へ連絡を取った。
・エンジニア12人の尽力で音源を回復
事情を説明して、なんとか留守電の音源を回復できないかと依頼してきた彼の願いを叶えるべく、12人ものエンジニアが作業を開始。そんな彼らの尽力が実を結び、どうにかルビーさんの声を復元することに成功!
・亡き妻の声を再び聞いたおじいちゃんの反応に涙!!
再びおじいちゃんがルビーさんの声を聞く場面が、英BBCラジオの取材動画に収められているのだが、涙なくしておじいちゃんの反応は見られない……。亡き妻の声を聞いたスタンさんの顔には一瞬で笑顔が広がり、“妻の声だ!” と言葉に詰まりながら、「もう二度と声を聞けないのかと思った……」と、頬を涙で濡らして喜びを表現していた。
死後10年以上経っても夫にここまで想われるとは、多くの女性が望むことではないかと思う。スタンさんの様子から、二人の結婚が幸せなものであったことがヒシヒシと伝わってくる。こんな素敵な旦那様に愛されて、ルビーさんはきっと幸せだったに違いない。
参照元:YouTube、BBC、Examiner(英語)
執筆:Nekolas