人づてに広まるありそうでなさそうな奇怪な噂を “都市伝説” と呼ぶ。「ほっといてくれよ」とつぶやく人面犬から、「豊かなお胸を見つめると健康になれる」というものまで様々。海外でよく聞く「日本には “女体盛り” という文化がある」も、そのひとつだろう。
いま、日本人から言うと「マジかよありえねーよ!」と言いたくなる噂が海外で一人歩きしているようだ。それは「日本における最高級料理は12歳くらいの処女(おとめ)のウンコ」というもの。さらに「密かに人気で、海外からもウンコを求めて来日者続出」など、都市伝説の一歩手前まで広がろうとしている。
・「ウンコ料理伝説」の衝撃の内容
2015年1月、大拡散を始めた「日本人は美少女のウンコを食べる伝説」。台湾メディアが報じたものによると、その内容をザックリまとめると以下のとおりだ。
1.会員制のレストランが提供。半年前に予約、好みの美少女とフレーバーを選ぶ。
2.選ばれた少女は2カ月間野菜のみを食し、次に指定されたフレーバーの食品のみを食べる。トマトならトマト、メロンならメロンを1日三食食べ続ける。
3.半年後、当日、少女は丸い穴が空いた机の上に座り排泄。ウンコをお皿でキャッチし、そのまま客に提供。客はスプーンですくって食す。
……とのことである。なお、ウンコ料理の生産者となる少女は、12~13歳くらいの初潮を迎えた穢れ(けがれ)なき乙女だそう。ちなみにお値段は500万円らしい。
・有名人が非難「考えついた奴は銃殺されるべき」
ウンコ料理という話でもビックリなのに、10代の女の子に半年間もそんな食生活をさせるなんて大問題だ。「ありえないだろ、聞いたこともねーよ!?」と言いたくなる。これが、海外サイトに投稿されたところ、「さすがに、これはウソだろ」という意見もある一方で、「日本人、変態すぎる」と真に受けたユーザーもいたようだ。
さらに、台湾のモデルが「こんなことを考えついた奴は銃殺されるべき! ……直接殺してやりたいくらい!!」と、非難したこともあり大拡散してしまった。
・誰が言い出したんや……
噂の元になったとされているブログは2015年1月24日に投稿されたものだ。見てみると、ウンコ伝説の情報源は「現地(日本)にいる人物」となっている。さらに、話題を呼びアジアの大金持ちが、わざわざウンコを食べに訪日するとまで記されているのだ。
我々庶民は、特殊なサービスを提供する会員制クラブの実情など知る由もないが、やはりこの件は常識に考えにくい気がする……。
・定期的に話題になる「日本のウンコ料理」
実は、この「日本人は少女のウンコを好む伝説」が現れたのは、これが初めてではない。ウンコの主が15歳の乙女だったり、野菜を食べさせる期間が1カ月だったりと細かいディティールを変えつつ、定期的にどこかで話題となっているもよう。その起源は、2004年頃、中国のインターネット掲示板に誰かが投稿したものだと見られている。
今回、再び話題となったわけだが、噂の発祥となったとされている中国ネット界では、すでに「デマ」認定。台湾メディアも「真実とする証拠はない」としている。
参照元:Apple Daily、 buzzhand、今日新聞網(中国語)
執筆:沢井メグ
Photo:Rocketnews24