サッカーの試合で、セットプレーは重要な得点源である。もしもゴールの近くでフリーキックの判定となれば、攻撃側は直接ゴールを狙い、守備側は壁を作って守りを固める。キーパーも大声で指示を与えるものだ。
しかし先日、これまでの概念にとらわれないフリーキックがあったと話題になっているので、動画「Bizarre free-kick defensive routine Nice B v Grenoble. Defenders on the line, keeper out!」と合わせてお伝えしたい。
・フランスでの出来事
かつてない方法で直接フリーキックのピンチを凌いだプレーは、フランス4部リーグのグルノーブル vs ニースBの試合で起きた。ピンチを迎えたニースBは壁を作らず。その行方を見守ってみると……。
・ゴールマウスにディフェンスの壁
な、なんと! ゴールマウスの前に5人のディフェンスを置き、ゴールキーパーは前方で身構えているではないか!! 確かに隙間はない。しかし、ディフェンスは手がつかえないため、不安が残る布陣でもある。
……とはいえ、結果はキーパーの頭上を越されるものの、ディフェンスがギリギリでクリア。見事にピンチを凌ぎきった。この作戦は、相手にキックの精度がないことを見越したものだったのだろうか。
・おもしろい発想
前代未聞となったこの守備隊形だが、結果を残したことで真似をするチームが出てきてもおかしくない。サッカーは常に進化しており、それをうなずけるような……発想としてはおもしろいプレーであった。